2020/09/23
【群馬】「生コンラストワンマイルとの《交感》が僕たちの仕事」モトキ建材

群馬県太田市。駐車場の土間に採用。「明日でドライテックを3日連続出荷となります。ここ数ヶ月は、本当にドライテックの問い合わせが多くなりました。群馬県にも徐々にドライテックが浸透しつつあるようです」(中根さん報告)。
製造:モトキ建材(中根正範)、施工:不明(8.5m3/およそ70m2、後日残り約2.7m3/およそ20m2出荷予定)。
群馬県にも徐々にドライテックが浸透しつつあるようです
モトキ建材中根さんとももう何年のおつき合いになるだろう。
20年の生コン人生の中で多くの生コンパーソンとの交流が図られた。
それもこれも残コンや本事業透水性コンクリートの挑戦の旅路で出会ったかけがえの無い人々との交流。
地域に生コン工場を操業する。
重要なインフラ基礎資材を日々継続して安定してお届けする。
その立ち位置からいろんな共感を交換する。
交感(2020年グッドデザイン賞のテーマだそうだ)
その積み重ねも振り返ってみると全国400工場に及びそうだ。
生コン3,200工場と言われているのでいつしか10%を突破していたことになる。
みんなと意気投合したわけでは無い。
時には気に入らない(と思われた)人々との出会いもあったかもしれないけれど、この積み重ねはそれそのものに価値があると最近思うようになっている。
これまでご縁にあやかった生コン工場をマッピングしてある。
そんなご縁や共感という目に見えない流れが今や全国区で透水性コンクリートという形ある製品を創造し供給するようになっている。
一番大切なものは目には見えない。
至言である。
このダレ試験も全ての現場で必ず行われ製品の状況はチェックされている。
日頃からJIS生コンの品質管理を徹底している生コン工場から届けられる材料は現場に安定をお届けしている。
直接荷下ろしされスコップなどで敷設された材料はトンボやプラゴテで平坦に均される。
平坦に均されたら今度はプレートコンパクタで締め固め(仕上げ)となる。
写真は薄ベニア(4mm)を噛ませることによってプレートが転回した時に発生してしまいがちなプレートマーク(段差、凹凸)を防止する効果がある。
施工After。
通常の土間コンクリートと違って水はけのためのスリット(水切り ※通常タマリュウや砂利などが敷設される)が要らない。
そのため、スリットから草が生えてくることを防止できる。
今回は目地の代わりにブロックを設置し意匠性に配慮した。
これも、透水性コンクリートの強みとなる。
生コンラストワンマイルとの交感が僕たちの仕事。
15間の癖というべきか。
透水性コンクリートなど生コンに関するテックの普及に携わっているとモトキ建材の中根さんのような僕と同じような生コンラストワンマイルとの交流が生まれる。
明日も埼玉の生コン工場を訪問予定だ。
ありがたいことに、先端コンクリートテックが市場と顧客から必要とされるようになる。
そうなると、必要となるのが、供給体制。
地元の、
⚫︎生コン工場
⚫︎施工者
この2つが市場と顧客に価値を届ける上で絶対不可欠な要素となる。
兎にも角にも、生コン工場。
施工は生コン工場の取引先などを紹介してもらうことでなんとかなる。
それよりも、組合などで比較的閉鎖的な生コン工場の協力を取り付ける方が難易度も高いし重要となる。
その活動を15年以上続けてきたことになる。
今では僕だけではなくて組織的にこの活動に取り組んでいる。
日々新たなパートナーが生まれる。
それは全国47都道府県全域に及んだ。
「群馬県にも徐々にドライテックが浸透しつつあるようです」(モトキ建材中根さん)。
以前当社にお越しいただいたのはどのくらい前の話だったでしょうか。
ご一緒にラーメンをすすっていた時に今のような時代を想像できなかったですね。
時代は変化しました。
この変化をもたらしたのも、「地域に生コン工場を操業する」僕たち自身で起こしてきたことです。
「1時間半に荷下ろし(JIS)が原則の生コンにとって地域外の生コン工場との交流は意味がない」
そんなふうに信じられていた時代を今から眺めると僕たちがやってきたことはとても大きな意味があるように感じられます。
今日も全国で僕たちが作り出した価値は生み出され届けられている。
生コンラストワンマイルの価値は埋もれず光が当たる。
閉鎖的な産業構造に課題を立て共同・連携してきたことの成果が今爆発している。
生コンラストワンマイルとの交流が僕たちの仕事。
生コンが再び栄光のある産業となることで、自然と人が調和する世界は僕たちの力で創造される。
宮本充也