2017/11/10
「楽になるコンクリート舗装が欲しい」 コンクリート舗装・作業性

ニーズは要は楽な生コン舗装を探してこい
取引先の若手職員。
いつの間にか僕よりも若手がたくさんいることに気付く。
いつまでも若手のつもりなのだが、
年齢を聞くと自分よりも年若の人がこの業界にも多くなってきた。
げ、年下じゃん。
である。
そんな取引先の若手職員。
たまに業界の先輩である僕に質問を寄せてくれることがある。
こんなとき結構うれしいものだ。
頼られている。
すぐに利益とか売り上げに結び付くものではないけれど、
こうして頼ってくる人の存在というのはとてもうれしい。
そんな連絡が三谷商事豊橋支店の阿部さん(仮名)から昨日寄せられた。
曰く、
お客様から夏場のコンクリート舗装のことでご相談です。水和熱を抑えられるような養生材ってご存じないですか?夏場の生コンは水和熱の影響もあってとても過酷。「もう少し涼しい状態で施工できるようになれば買いたいんだけどね」っていうお声を頂いたのですが、宮本さんお心当たりがあればと思ってお電話しました。
ということだった。
結論から言えばそんな養生剤はない。
養生剤は養生をするためのものであって水和熱を低減するためのものではない。
ただ、このお客様のニーズ、要約すると以下の通りなのだと思う。
夏場のコンクリート舗装はだるい。アスファルトと違ってブリーディングは発生するし均しや仕上げなど工程が多いし、できる作業員を探すのも一苦労。とにかく養生も含めると時間がかかるため夏場は体力を消耗してしまってできるだけ生コンを使った舗装をしたくない。だから快適な生コン舗装を探して来い
ということだろう。
ニーズは要は楽な生コン舗装を探してこい
ということに尽きるのだと思う。
そのような観点に置き換えて考えれば、
以下の性能はこのニーズに届くはずだ。
・短時間で施工が終わるコンクリート舗装
ブリーディングが発生しないため待ちがなくまた鏝による仕上げが必要ないため通常のコンクリート舗装よりも4時間は早く終わるから体力の消耗も避けることができる
・水勾配を考えなくてもいい
特に均しや仕上げ作業の時に注意をしなければならないのは「水勾配」の施工ということになるのだと思うけれど、透水性を有するコンクリート舗装であるため特に気にすることなく施工ができるため楽
・施工方法がアスファルト同等で楽
生コン舗装でありながら<敷設 → レベル(レーキ) → 転圧>で済むため、生コン舗装時に必要な作業員を探す必要がないため自前の作業員で簡単に施工が済んでしまう。さらにアスファルトの場合90度以上の材料を扱うのに比べて生コンは35度程度までしか温度が上がらない。比重も2.0と生コン2.3に比べれば作業性も良好
これ、なんて材料かというと、
ということになる。
この材料の価値。
伝えるこちら側としてはついつい、
「水を透す駐車場なんですよ!すごいでしょ?!」
という部分を強調してしまうのだけれど、
施工をする方々にとってはぶっちゃけ、
「水を透そうが透すまいが関係ない。楽な材料ねえか?」
が本音。
そんなこんなで先の顧客ニーズに戻るが、
夏場のコンクリート舗装はだるい。アスファルトと違ってブリーディングは発生するし均しや仕上げなど工程が多いし、できる作業員を探すのも一苦労。とにかく養生も含めると時間がかかるため夏場は体力を消耗してしまってできるだけ生コンを使った舗装をしたくない。だから快適な生コン舗装を探して来い
というお気持ちに対して有効な性能を探すと結果的に、
に行き着くということになる。
製品が持っている性能(できること)を先に伝えるのではなく、
先ずはお客様が何にお困りになられているかをじっくりお聞きし、
そのうえで自分たちが持っている技術のいくつかの性能で役に立てるところをご案内する。
顧客は透水性コンクリートが欲しいのではない。
楽になるコンクリート舗装が欲しい。
儲かるコンクリート舗装が欲しい。
そんな原点を思い出させてくれた素敵な若手職員からのご連絡だった。
とてもありがたいことです。
というわけで、そのお客様に如上を強調してご案内いたします。
楽なコンクリート舗装は透水性コンクリート「ドライテック」ですよ。