2017/11/20
「小さくてもうれしい」 井戸・防災・駐車場・集水桝・透水・インスタント

小規模ながらも大変有効な手段として彩のパーク株式会社の小笠原部長にご採用いただいた。今後このスペックをすべての防災駐車場に展開していきたいとのご以降。井戸とドライテックのセットは今後ますます普及していくこととなる。
小さくてもうれしい。
大は小を兼ねる
確かにそうかもしれないけれど、
僕たちの価値は実は小さいところにこそ最も発揮されるのかもしれない。
生コンブログの始まりである。
生コン工場。
全国に3,400工場あまりといわれる。
橋やビルのような大規模インフラだけじゃない。
住宅ガーデニングやエクステリア、
施設内設備工事、
造園や宅地造成、
大小問わずありとあらゆるところに利用されている、
生コン
を全国人がいるところいないところ全部
に3,400もの供給体制はその価値をお届けしている。
大規模な場合、
「現地プラント」
という手段も選択できる。
一方小規模であればあるほどその市場に価値をお届けすることは難しくなる。
限界集落、消滅集落、
そんな場所だって生コンは必要。
それを支えるのは大資本の国家プロジェックとではなく、
家内制手工業
とさげすまれがちな僕たち生コン工場が貴重な担い手となる。
(以前学生の就職先として生コンをお願いしたところ、生コン屋のことをこのようにさげすんだ大学教授がいて、僕はこのことを一生忘れない。つまり有望な若手が働く場所ではないとでも言いたいのだろう。今に見てろ)
僕たちにしか小さな市場に価値を届けることができないのだ。
なめんな、家内制手工業。
である。
実に前置きが長くなったが、
そんな小規模で大変喜ばれた事例がこの度生まれた。
※防災駐車場に設置される井戸
※ここに透水性コンクリート「ドライテック」×インスタント生コン「俺の生コン」が採用されることになった
※いえーい、施工始まるぜ!
(いつもプレゼンなどで「イエーイ」などとはしゃいで入るが心の中でもう一人の冷静な自分が「なにがいえーいだ」と突っ込んでいる)
※あっという間に施工完了
これ何かっていうと、
通常井戸の脇には集水桝といって水をためておく設備を設置する。
井戸を利用した時にあふれる水をためておくためだ。
ここに透水性コンクリートを使用する。
すると水は溢れることなくそのまま地面に吸い込まれていく。
その水は路盤を抜け地中を抜け地下水脈に還元されていく。
小規模ながらも大変有効な手段として彩のパーク株式会社の小笠原部長にご採用いただいた。今後このスペックをすべての防災駐車場に展開していきたいとのご以降。井戸とドライテックのセットは今後ますます普及していくこととなる。
これ、生コン屋だからできた。
生コン屋じゃなければできない、とも言える。
なんか恨み節に聞こえるかもしれないが、
将来を嘱望される若き才能は大企業に行くべきなのか?
発注機関に行くべきなのだろうか?
日本はどうもその思考が根深いと思う。
学習塾の横断幕に堂々と、
「目指せ公務員」
と書かれているのを見ると寒々しい気持ちになるのは僕だけだろうか。
はっきり言える。
今後イノベーションのリーダーは僕たち中小企業となる。
つまらない社内稟議という見えない鎖に縛られない。
日頃から実体経済にもろにさらされている僕たち中小企業と、
そこに努める実務者。
僕たちだからこそ実体経済をしることができる。
だからイノベーションを起こすことができる。
小さな会社の中には当事者感覚がある。
当事者感覚。
俺の責任。
私の責任。
まず、世の中においての自らの責任を自覚することが僕は社会人の第一歩だと思っている。
誰かがやってくれる。
長いものに撒かれる。
そんな大人ばかりになったら日本はおかしくなっちゃうだろう。
なんか今朝はやけにこの手の思想が頭に上ってしまう。
この辺で終わらせようと思うが、
とにかく小さくてもうれしい。
小さくても人の役に立てられる。
「ありがとう」
直接言ってもらえる。
喜んでもらえる。
仕事の原点とはそういうもんだと思う。