2020/10/04
【静岡】「玄関前の駐車場《排水》が無いので透水性コンクリート採用」大和ガーデン

静岡県三島市。新築戸建て住宅玄関前の駐車場。排水が無いので透水性コンクリート採用。施工の大和ガーデンは以前にも三島市で施工したこと経験がある。「排水」が懸念される場合はすぐに透水性コンクリートが思い浮かぶようになっている。
製造:長岡生コンクリート、施工:大和ガーデン(担当:高橋優也、27m2、100mm厚、4名、1時間半)。
施工動画
【排水】が懸念される場合はすぐに透水性コンクリートが思い浮かぶ
戸建て住宅玄関前駐車場「排水がない」ため、施工・大和ガーデンにて透水性コンクリートを提案し採用された。
同社は以前にも三島市の現場でご利用いただいているリピーター施工者。
「排水」というワードが発生した場合は「透水性コンクリート」が生コンと同じように購入できることをご存知。
果たして数十万社と言われる建設事業者の一体何社にとって透水性コンクリートが身近だろう。
残念なことに現在は「駐車場と言ったら土間コン」という思考停止にほとんどの施工者が陥っており、排水、水はけに多大なる費用負担を施主に強いている現実がある。
施工フローは至って簡単。
敷設し平坦に均された材料をプレートコンパクタで追いかけて転圧するだけ。
よく寄せられるのは質問「施工はどこに頼めばいいの?」。
これ、なんと悲しいことに施工者さんから寄せられる質問。
「あなた、施工者ですよね。ご自身で施工していいんですよ」
特殊工法の常として、材工共(ざいこうとも)・責任施工と言って、施工者が他所の専門施工者に施工を依頼する慣習がある。
透水性コンクリートの場合「それじゃダメだ」と思っている。
まさに、「土間コン」のように自分で生コン買って自分で施工できるようにならなきゃだめ。
施工者が自ら施工できないようでは汎用化は危ぶまれる。
動画マニュアルなどを充実させることによって、「DIYにも挑戦できる」ところまで透水性コンクリート《ドライテック》は敷居を低くしている。
施工も終盤戦。
ここまでで1時間ちょっと。
普通の土間コンクリートを施工したことのある施工者であれば誰もが知っている。
「ここからおよそ半日」。
コンクリートの余剰水(ブリーディング水)が乾いてその後金鏝で仕上げるのに実際半日以上かかるのだ。
だから、土間コンクリートといえば1日仕事。
施工After。
一方の透水性コンクリートはその「ブリーディング水」と「金鏝仕上げ」が無い。
「ここから半日」
と誰もが覚悟を決めたその時には施工の全てが終わっているのだ。
これから迎える冬場は特にブリーディング水は乾きにくいし金鏝仕上げも心身に応える。
透水性コンクリートの特徴を知らない施工者が気の毒でならない。
そんな気の毒な施工者の皆さんのために引き続き情報発信を継続していきたいと思っている。
「排水といえば、透水性コンクリート」を当たり前にする
常識というのは興味深い。
誰もが、そう信じて疑わないこと、常識。
戸建て住宅駐車場の舗装といえば土間コン。
もはや、「居酒屋に入ったらとりあえず生ビール」に近いものがある。
「土間コンは排水勾配をつける」
「土間コンは水切りスリットを設置する」
「それでも難しい場合はU字溝や集水ます、地下暗渠を設置する」
現在のエクステリアシーンではこうした常識がまかり通って来た。
いまだに根強い。
日に3本も生コンに関するブログを発信して5年目となるがまだまだ、
「施工したことのない材料だからやりたくない」
と施工を拒む気の毒な施工者が後を絶たない。
本当に気の毒だと思う。
排水に困らないだけじゃない。
施工も楽ちんだから仕事も早い。
ああ、気の毒な施工者の皆さん。
大和ガーデンさんのようにちょっと実践するだけでこれからのエクステリア施工という仕事が激変するのだ。
そのために、僕たち自身の力で常識を変えて行こう。
自然と人が調和する世界を具現化する「大地の呼吸を止めない」舗装。
透水性コンクリート。
一歩一歩施工する人々や製造に協力してくれる生コン工場が増えている。
どこかでガラリと現在の常識に取って代わる時期が来る。
15年の普及の旅路は実に長かったが始めた頃には考えられないような現実が生まれている。
なんとかブレイクスルーを起こして僕たち生コン工場の手により舗装の常識を変えていきたい。
宮本充也