2018/01/06
「透水した水の捌け口は?|よくある質問」

擁壁で囲われています。透水した水の捌け口は?池にならないですか?
よくある質問。
お客様の声。
とても大切にしなければならない。
今日も張り切って生コンブログの始まりである。
ポータルサイト「生コン」
お読みいただいているブログはその一部となっている。
できるだけ一般に開かれたサイト。
「生コンに関することならまずはここに相談だね」
的なサイトを目指している。
サイト運営に力を入れ始めてから22か月と7日が経過した。
おかげさまで多くのお問合せを頂き、
多くの工事実績を報告することができている。
そのおかげもあって一般の方からもお問い合わせをいただくようになった。
(小規模建設事業者の皆様からのお問い合わせが最も多い)
擁壁で囲われています。透水した水の捌け口は?池にならないですか?
※写真はぐぐって見つけたもの
これもその中の一つ。
透水性コンクリート(水を透す舗装)の採用を検討するにあたり、決して安い買い物ではないためあらゆるリスクを念頭に入れ間違いのない買い物をしたい
というのは至極当然のこと。
こうしたご質問には誠心誠意お応えしたい。
もちろんmailでより詳しくお伺いをしたうえでご回答をする予定だが、
きっと同じようなお悩みをお持ちの方も多いだろうから、
先ずはブログベースでご回答を申し上げたい。
四方を完全に擁壁で囲まれていた場合、透水(貯水・保水)力を超過した降雨の場合には池になります(逆に、その貯水力以上雨が降らない場合は舗装面には水がたまりません)。その貯水力とは、透水性コンクリートの空隙とその下地(下層路盤材)の貯水力に支配されます。透水性コンクリートはおおむね20%の空隙を有しているため仮に30㎡の透水性コンクリートを施工された場合には、30㎡×0.1m(10㎝;厚み)×20%=600リットルの水を貯水できる計算となりますので600リットルまでは地面が水を吸収することになります(路盤の貯水力は含まず)
ちょっと専門的に書くとこんな感じになる。
ただ、一般的に四方を完全に擁壁で囲まれた場合というのはあまりない。
通常はどこかが開放されていて、
隣地に続く境界にはたいていU字溝など排水設備が設置されたりなどする。
仮に透水性コンクリートの貯水力が限界を超えたとしても、
その水は境界などに設置してある排水設備に流れ込み排水される。
だから池のようになってしまう恐れはない。
そもそも透水性コンクリート以外、
例えば土間コンやらアスファルトやらであったとしたら、
すぐさま水はたまり始めるわけだから、
透水性コンクリートで緩和するということもできる。
未舗装の場合は地表面の貯水力にのみ左右されることになる。
あまり考えられないことだが、
完全に四方が擁壁などで囲まれている場所に舗装したい
ということであっても解決策はある。
地中に埋まっている擁壁に穴を削孔してそこから排水。
これで十分池になってしまう懸念を解消できる。
いずれにせよ透水性コンクリートにしたことによって降雨により池になってしまう懸念はない。どちらかといえば軽減される。
ということがお答えになると思う。
(詳しくはmailにてお伺いいたします)
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僕たちサイトはどのように見えているだろうか。
変態ブロガーが毎日何本も記事を更新している、
そんな近寄りがたいイメージだろうか(笑)
普通のものづくりに携わっている生コンが大好きな職員が、
毎日せっせと生コンとそれにかかわる製品をつくってお届けしています。
今後ともいろいろなご意見をお寄せいただけますと嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。