2020/10/12
【静岡】「施主が《草むしり》に苦しむか、施工者が《水じまい》に苦しむか」石原工務店

沼津市大岡。一般住宅の、勝手口導入路に透水性コンクリートを採用。以前は、土だったので雑草が生えていた。お施主様の、その手間を省けるということで採用。石原社長は、NRの体験会にも参加されていて、以前から透水性コンクリートの施工には興味があり、今回採用してみた。
製造:長岡生コンクリート、施工:石原工務店(20m2/2m3、およそ80㎜厚、3名、90分)
勝手口導入路の雑草や水はけから永遠に解放される
施工Before。
勝手口への導入路の舗装工事。
もともとこのスペースは未舗装で土だった為夏の時期には毎年のように雑草の草刈りに苦しんできた。
施工Before2。
「草むしりから解放されたい」一念発起し、この度舗装工事を施工者石原工務店さんに発注する運びとなった。
施工Before3。
プロならわかるはずだ。
確かに、「草むしりからは解放される」かもしれない。
ただ、「水はけどうすんのよ?」新たな問題が浮上する。
Before3枚の写真を見るに、面積が狭く、周囲をグルリ構造物に囲まれていて排水設備も少ない。
土間コンで蓋してしまったら今度は大雨の時の水捌けに窮することは自明。
というわけで、「排水を兼ねた舗装」透水性コンクリート《ドライテック》の採用となった。
施工の石原工務店さんは以前よりの長岡生コンクリートのお得意様であり、セミナーや見学会にもご参加されドライテックには以前から関心をお寄せいただいていた。
施工箇所が入り組んでおりせいせいとプレートコンパクタを走らせることができない。
その為、タンパやコテなどをうまく利用してきちんと収めるように配慮する。
プレートがかけられるところは転圧して以上でおしまい。
施工After。
施工After2。
これで勝手口前が雨の日水浸しなんてことも避けられる。
施工After3。
お施主さんのご希望通りに草むしりから永久解放されて、プロの施工者が頭を悩ましがちな水じまいも見事解決。
「雑草(施主)か水じまい(施工)の二者択一から解放される舗装」ドライテックの完成だ。
雑草(施主)か水じまい(施工)の二者択一から解放される舗装
極論だが、「雑草」「草むしり」は施工者にとってはどうでもいい。
自分が住むわけじゃない。
引渡ししたらお施主さんが管理する項目。
自分は関係ない。
こうなる。
だから、舗装しない、という選択肢ならば、それはそれでいいんじゃないですか、土間コン施工してくれたら売り上げにはなるけど、色むらとかひび割れで何かと炎上しがちだし、何より、
「水じまい」(水勾配、排水、水たまり対策)
が施工者にとっては大きな悩みの種になる。
万が一水じまいにヘボって水たまり作ってしまったりしたら、
「取り壊してやり直して頂戴」
という無慈悲なお施主さまからのクレームを頂戴することになるからだ。
これまでの土間コン(戸建て住宅の舗装)の現実は、
「施主が草むしりに苦しむか、施工者が水じまいに苦しむか」
の二者択一、どっちか、だった。
こう考えると、透水性コンクリートはただ単に「新製品」とか「グッドデザイン賞獲った」とかだけではなく、実に施工にも製造にも具体的なメリットを提供していることがわかる。
そんな透水性コンクリート。
実は僕たち生コン工場にとってもたくさんメリットがある。
だから、関わる全ての人たちにとって価値があるから普及している。
誰かを犠牲にしているわけじゃない。
今日はそんな舞台裏の話をして見た。
今週も始まった。
台風も過ぎ去り、晴れの日が続くようで、毎日数件の施工を予定している。
それらのいくつかは見学会として解放されるようだ。
まだ、施工したことのない方がいらっしゃるようなら、悪いことは言わないので今の内に手を染め(笑)ておいた方がいいと思う。
普段苦しんでいるあらゆる土間コンの悩みから本当に解放されます。
さらには、お施主さんにも喜んでもらえます。
自然と人が調和する世界を創造するコンクリートテックは関わる人たちにとっても扱いやすい製品です。
宮本充也