2020/10/13
【埼玉】「犬走の防草シートと砂利のセットではいずれ草が生えてくる」関東施工・岡庭建材工業

埼玉県川口市。施主より「犬走の防草シートと砂利のセットではいずれ草が生えてくる」「土間コンでは水たまりができたり、コケで滑りやすくなる」という指摘があり、施工者の関東施工よりドライテックを提案したところ採用となった。
製造:岡庭建材工業(担当:江川直人)、施工:関東施工(担当:照井暁、30m2、100mm厚、4名、2時間、庭コン)。
犬走のお悩みあるある(雑草、水たまり、コケ)
施工Before。
ここが、「犬走」と言って、きっと誰しも一度はこの場所を見たことがあるはずだ。
ガス管とか室外機とか、あるいは物置のようなものを押し込めておくような場所。
普段人の目が行き届かない場所。
だから、犬走のお悩みあるあるとして、「雑草」「水たまり」「コケ」などが挙げられる。
例えば、写真のように砂利敷きにしておけば1年もすれば雑草が繁茂し始める。
お施主さんから、
「犬走の防草シートと砂利のセットではいずれ草が生えてくる」
「土間コンでは水たまりができたり、コケで滑りやすくなる」
というご指摘が入り、施工を担当される関東施工さんから、
「それではドライテック(透水性コンクリート)というものがあります」
という提案がなされ、一発採用となった。
施工スタート。
狭い場所に一輪車で材料を運び込み、スコップを用いて敷設する。
狭い場所仕様の一輪車登場だ。
カッチョいい。
敷設された材料はプラゴテなどで平坦に均されタンパや30kgプレートコンパクタで転圧される。
「狭いところで大変そうだな」
と思われる方もいるかもしれないが、それは「普通の生コンだったらもっと大変です!」という返事になる。
先ほど、「転圧される」というふうに説明した。
ドライテック(透水性コンクリート)の場合はそれで終わり、以上となる。
一方の生コンを用いた土間コンの場合はまず、
「水勾配」
2〜3%の傾斜を意識しながら施工しなければならないばかりではなく、
「ブリーディング待ち」
「金鏝仕上げ」
という工程が待ち構えており、それだけで5〜6時間取られる。
時間だけじゃない。
狭い場所で屈んでするその作業は非常に体に応えるものだ。
そう言った意味では透水性コンクリートは、
「敷設し平らに均したら転圧して終わり」
なので、施工者にとっても非常に優しい製品となっている。
施工After。
30m2の規模の犬走をなんとたった2時間で終わらせてしまった。
土間コンではこうはいかない。
1日がかりの過酷な作業となるだろう。
施工After2。
また、別の角度から。
こうしておくことによって、犬走のお悩みあるある「雑草」「水たまり」「コケ」は解消された。
「犬走の防草シートと砂利のセットではいずれ草が生えてくる」
よくご存知。
そうなのだ。
最近はザバーンなど随分高品質な製品も出てきているようだが、一般に、
⚫︎防草シート
⚫︎砂利敷き
のセットは数年で雑草が繁茂することが知られている。
さらに、砂利はお子さんがいる家庭の場合砂利で遊んで散らかしてしまったり、投げて何かを壊してしまったり、何かと不都合もある。
そして、さらによくご存知なことに、
「土間コンでは水たまりができたり、コケで滑りやすくなる」
ということも知られている。
なんなら、どこぞのハウスメーカーとして「犬走はドライテックで標準スペックです」を売りにしてもいいのではないだろうかとさえ思う。
その辺、顧客目線でしっかり仕事をしているハウスメーカーが少ないようで嘆かわしい。
所詮、住む人のその後のことなんか考えてないように思う。
家が売れりゃそれでいい。
そんな態度なのだろう。
ああ、嘆かわしい。
そんなわけで、悪口で締めくくってしまったが笑、ドライテックは犬走の舗装に非常に相性がいい。
大体、犬走は規模もそれほど大きくならないし、ちょうどいいのかもしれない。
「犬走ならドライテック」
そこからとりあえず常識を作っていって、さらに駐車場も、アプローチも、道路も、舗装と言ったら透水性コンクリート、という常識を作っていこう。
大地が蓋されてなければ、暮らしやすいだけじゃなく、自然環境にもプラスがてんこ盛りなのだから。
宮本充也