2020/10/14
【静岡】「おい、お前んとこの駐車場、旧土間コンじゃねえか、だっさ」エクスショップ・伊豆植物園

静岡県沼津市。「駐車場だがバスケットの練習もしたいので平らに」透水性コンクリートが採用された。道路と宅板(宅地の地盤面)の高低差もあるので手前側駐車場は水勾配とって土間コンクリートで施工。なお、今回施工されたエクスショップ登録施工店の伊豆植物園は以前より自社案件でも経験があり施工には慣れていた。
製造:長岡生コンクリート、施工:エクスショップ(28m2、100mm厚、3名、1時間)。
施工動画
駐車場だがバスケットの練習もしたいので《平ら》に
施工Before。
道路側は宅板(宅地の地盤面)と道路の高低差があるため水勾配をとり土間コンとしたが、シャッター前駐車スペースは、
「バスケットの練習もしたいので平らに」
と言う要望が寄せられ、水はけを考えなくともよく、ドリブル音も吸収する透水性コンクリート《ドライテック》の採用となった。
エクスショップで受注された本物件の施工を担当したのは伊豆植物園。
もともと地元生コン製造業長岡生コンクリート(生コンポータル)とも取引があり、以前よりドライテックの施工には慣れていたため、見事な道具捌き。
安心感のある施工が進む。
型枠の際(きわ)の部分はどうしてもプレートコンパクタの振動が伝わりづらく締め固め不足となりがちなため、タンパでしっかりと叩き込む。
施工After。
見事真っ平らな駐車場を兼ねたバスケットコート完成。
平らでも水たまりに気にすることなく、ドリブル音も吸収される快適な舗装が完成。
28m2、100mm厚、3名、1時間で終了。
旧土間コンとコラボで採用された新土間コン《透水性コンクリート》
もう、「新旧」と言う表現で行こうかと思う。
これまで「土間コン」と聞いて僕たち専門家がイメージする「あの土間コン」は旧土間コンとさせていただこう。
生コンポータルでは、旧土間コンと呼び習わさせていただこう。
今回の現場で道路側に施工された旧土間コンの様子。
旧土間コンの場合どうしても路面に滞水が起き乾燥するまでに時間がかかるため、水分に溶解した汚れが表面に残留したり、コケ・カビの生育が促進されたりなどする。
その点、新土間コン(今はまだあえて《透水性コンクリート》と言う注釈も添えておこう)の場合は水勾配をつける必要はない。
今回は宅板(宅地の地盤面)と敷地外の道路との高低差があったため、そのまま水勾配として旧土間コンを施工した。
ただ、新土間コンの場合は、その永遠の課題「水勾配」を解消している。
もう、水勾配という言葉も、エクステリアシーンでは死語になりつつある。
「水勾配なんて言っちゃってる、古ぅ〜い」
と若者たちに陰口を叩かれるようになるのだ笑。
「水勾配で困ってます」
そんなこと言っている施工者はモテなくなるのだ。
気を付けねばなるまい。
今後、こうしてしばらくは今回のように旧土間コンとのコラボ物件は続くだろう。
そして人類は気付くのだ。
「旧土間コンダサぁ〜い」
「やだ、旧土間コン、ヤダァ」
「やめてやめて、うちの駐車場は新土間コンにしてちょうだい」
そんな時代がやがてやってくるのだ。
僕の見立てでは後5年以内にエクステリアのナウな舗装は透水性コンクリート、そう、新土間コンに取って代わられる。
さあ、そんな時代がすぐそこまで来ている今、あなたはあなたの庭づくりで新旧どちらの土間コンを選ぶのだろうか。
お子さんが物心ついて中学校とかに入って、
「おい、お前んとこの駐車場、旧土間コンじゃねえか、だっさ」
とおちょくられるのだ。
内心、パパを恨むのだ。
往時ファミコンを買ってもらえない家庭の子供のように。
「なんで、僕だけ、旧土間コンなんだよ!」
そして、グレるのだ笑。
お子さんが、ぐれないように笑。
一生に一度の庭づくり、そして土間コンは、新土間コンをお勧めします!
宮本充也