2020/11/02
【広島】「水勾配がつけづらく、排水が問題になる」ランドワークス・角田興業

広島県福山市。施工ランドワークス岩本氏によれば当現場は水勾配がとりにくいことが問題となっていた。施主にじっくりと事情を説明し、各種提案をし検討いただいた末に透水性コンクリート《ドライテック》採用。角田興業から遠隔地ということもあり、30分ほど材料供給が途切れたが、3時間以内に100m2超が完成。
製造:角田興業(担当:角田淳弘)、施工:ランドワークス(担当:岩本健二、106m2、10mm厚、7名、3時間)
広島の透水性コンクリート旋風もようやく吹き始める
施工Before。
100m2を超える大規模な外構舗装の計画に臨み相談を受け付けたランドワークス岩本さんが「水勾配がつけづらく、排水が問題になる」ことを指摘。
以前より生コンポータルのオンラインセミナーを受講し、先日もドライテックの施工経験がありその性能を理解されていた岩本さんからお施主さんにいくつかを提案。
決して押し売りではなく、あらゆる選択肢を現実的に考慮した結果、透水性コンクリート《ドライテック》の採用となった。
施工フロー。
面積は100m2超と大規模であっても、単純作業の繰り返し。
施工幅はなるべく小さくとると難易度が下がり施工人員も少なくて済む。
運び込まれた材料を敷設し、それを水勾配を一切気にせず平らにならし、後ろからプレートコンパクたが追いかけていくだけ。
何せ、一般の方々のDIYだって可能な製品。
今回のように道路状の地形での施工はまさに流れ作業を彷彿とさせる施工様式でありものの数分で作業員皆さんは自分の役割を掴みすぐにチームワークが生まれる。
106m2を7名で3時間で完了。
途中、生コンの納入が30分ほど途切れていたため、正味施工時間としては2時間半くらいだったことになる。
従来のコンクリート舗装(土間コン)ではとても考えられない。
広島県は生コン先進地域と言われている
全国区で普及が浸透している透水性コンクリート《ドライテック》もいよいよ生コン王国広島でも広がりを見せている。
そもそも、広島県の生コン工業組合は非常に高い組織力が評判だ。
新規技術への感度も高い。
何事にも躊躇いがない。
通常であればセメントメーカーなどある程度名前の通った企業の製品しか対応しない生コン産業も、同地広島県は様子が違う。
物事に積極的。
そんな素晴らしい工業組合は見たことはない。
広島は素晴らしい地域だ。
そんな広島の生コン工場は、透水性コンクリート《ドライテック》に対しても寛容だ。
素晴らしい地域だ。
どちらの生コン工場さんも二つ返事で特殊コンクリートの製造を請け負ってくれる。
みんな広島県の生コン屋さんみたいになれば日本のコンクリート産業はもっともっと社会に貢献できるだろう。
(なお、今回は事情があってお隣岡山県の生コン屋さんから福山市へ材料納品を行った)。
これから、広島県内もますます積極果敢な生コン工場がリードして大地に蓋しないコンクリートの普及を広げていくことだろう。
これまで訪ねた生コン工業組合の中でも一際先進技術に前向きな広島。
保守、閉鎖的と言われる僕たち生コン産業にあって、こうした素晴らしい風土は他の生コン工業組合の模範となることだろう。
これからも生コンポータルではそんな素晴らしい先進地域広島(あるいは山口)の素晴らしい生コン工場のみなさんの活躍を紹介していきたい。
生コンは素晴らしい。
宮本充也