2020/11/03
「プラントから生で運ばれる生コンクリートに対しての金賞受賞は業界にとって初の快挙」セメント新聞

わかってるじゃん、セメント新聞。昨日(2020/11/02)発行のセメント新聞では透水性コンクリート《ドライテック》がGデザイン賞金賞を獲得したことを「業界にとって初の快挙」と紹介した。アパレル・スタイリスト業界から転向した猪熊夏子専務の目線は生コン業界に新風を吹き込むはずだ。
ドライテックがGデザイン金賞
昨日(2020/11/02)付で発行されたセメント新聞からの抜粋。
異業種コラボを評価。
そもそも、昔のセメント新聞に「コラボ」なんて言葉があっただろうか。
普段あまり新聞を読みつけない僕だが、久しぶりに読み応えのある記事だ。
そして、Gデザイン賞、さほど気にしていなかったのでこの記事で初めて全貌が明らかになった。
今年度の同賞のテーマには、デザインを通じて他者や社会、環境について考え、それに応えることを示す「交感」が挙げられた。「人間的視点」「産業的視点」「社会的視点」「時間的視点」の4つの視点から審査が行われ、10月1日の受賞発表で審査対象4769件のうち1395件が受賞した。
(文中より引用)
そんな深淵なるテーマだったのだ。
GD賞は。
知らなかった。
そして、透水性コンクリート《ドライテック》はそのテーマに沿っていたことで金賞を獲得していたのだ。
そして不図、目に止まった以下の分析。
過去にブロックや窯業系ボードなど虹製品の受賞例はあるが、プラントから生で運ばれるコンクリートに対しての金賞受賞は業界にとって初の快挙となる。
(文中より引用)
わかってるじゃん!
セメント新聞、すごいじゃん!!
やっぱ、猪熊夏子専務が経営に参画してからのセメント新聞は違う。
見る目がある。
彼女の言葉は今も忘れられない。
「生コン・セメント業界はもったいない。外からはイメージすら湧かないくらい知られていない。実際に入社してみて、いろんな現場のいろんな方々に接してみると、すごいかっこいい職業なのに、知られていないことは本当にもったいない。」
そんな彼女の活躍ぶりは今更ここで紹介するまでもないことだろう。
彼女が参画してからのセメント新聞の刊行物はいずれも現代風にブラッシュアップされた。
99.999...%男性ばかりで、賀詞交歓会とか変な匂いのする非常にむさい業界に突如現れた新星、猪熊夏子が率いるセメント新聞は記事までもが刷新されたように思う。
「は?何それ?誰が興味あるのそんな記事?」
という記事がすごく少なくなった。
彼女自身筆を振るうことはないそうだが、その企画力、ディレクション、全てが秀逸だ。
それは、この記事にもいかんなく発揮されている。
業界団体が潤沢な予算を立て業界を挙げてPRした1DAY PAVEのように業界の中では知られているけど業界の外では「なんですかそれ?」状態の生コンがあった(既にオワコン)。
一方、業界団体からは一切見向きもされず、どちらかというと疎まれていた、光は当たらなくとも生コン工場らが主体的に普及に努め徐々に広げていったドライテック。
通常、そんなドライテックのGデザイン賞はなかなか業界新聞は取り上げづらい。
何せ、業界団体と1DAY PAVEを間接的に愚弄しているかのようだからだ。
(もちろん、愚弄してなんかいない。それは勘ぐりすぎだ)。
事実、もう一方の新聞社からは今のところ取材の依頼はきていない。
閑話休題。
そして、記事は続く。
従来の透水性コンクリートである有機系透水舗装材は樹脂系バインダーの耐久性・耐候性に難があり、透水性アスファルトも気温上昇時の軟化融解で陶酔機能が低下するなどの課題があった。またプラントやミキサー車に混入する樹脂系バインダーは次の生コン製造・配送に備えて清掃が必要となり製造効率の低下を招くことから、生コンプラントの協力体制を確立できず全国的な普及進まない状況にあった。(文中から引用)
尖ってるねえ、セメント新聞!
書いたね!
従来製品ディスったね!
書いちゃったね!!
そう、透水性コンクリート《ドライテック》の知られざる強み。
従来、「角が立つ」ことを理由にどこにも取り上げられることのなかったドライテックの強みをこんなにわかりやすく解説した記事はこれまでにあっただろうか(いやない)。
生コンプラントやエクステリア業者向けに全国各地で現場見学会を実施し、ウェブによる情報発信などの普及活動に努め、全国販売網を確立した。現在、ドライテックは大手ECサイトのエクスショップや施工業者のポータルサイト「庭コン」から材工で注文・見積もり依頼することが可能だ。
(文中より引用)
これまでのセメント新聞に、ECとか、ウェブとか、ポータルサイトとかって文字あっただろうか(いやない)。
この業界いまだに「ポケベルあるんじゃね?」と思わせる凄みがある。
そんな業界を代表する業界紙に踊る現代の文字たち。
隔世の感がある。
いや、時代のせいじゃない。
猪熊夏子。
この新星が生コン・セメント業界に突如現れたことによって、様相が様変わりしたのだ。
真実を見極める目。
審美眼。
従来の生コン・セメントの文脈にはなかったそんな視点が今業界を明るくしようとしている。
そんな新しい時代の到来を感じずにはいられない。
僕は、ドライテックが新聞に記事として紹介されたこと以上に、そんな新星猪熊夏子がいよいよ活躍し始めたことが嬉しいのだ。
彼女の今後からますます目が離せない。
その光に比べたらGデザイン賞金賞なんか霞む。
経済産業大臣賞を霞ませる女、猪熊夏子。
さあ、野郎ども、猪熊夏子という神輿を担げ。
祭りだ。
生コン・セメント祭だ。
練り歩くこの道の先にはきっと適切に知られるかっこいい産業としての生コン・セメント業界があるはずだ。
「プラントから生で運ばれる生コンクリートに対しての金賞受賞は業界にとって初の快挙となる」
この事実をきちんと見出したセメント新聞、そして若く美しいリーダー猪熊夏子の快進撃が始まる。
(なお、彼女は今も一流のスタイリストとしても第一線で活躍をしている)。
宮本充也