長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2019/11/09

「絶妙な水量の管理」かみなりおこし状にする

「絶妙な水量の管理」かみなりおこし状にする

かみなりおこしみたいな構造のことを、

ポーラス構造

と呼んでいて、水を通す透水性コンクリートは、

ポーラス構造により表面の水を地下に浸透させることができる。

専門的に申せば、連続空隙という穴ぼこがコンクリート中に多数(20%前後)あることで、

コンクリートは水を通すことができるようになる。


なぜ、透水性コンクリートは一般に普及していないかについては、

様々な理由が挙げられるが、中でも大きな理由の一つとしては、

施工管理が大変

ということができる。

生コンクリートのように連続空隙という穴ぼこがない状態であれば、

工事中も比較的問題なく取扱いが可能なのだけれど、

ポーラス構造→20%内外の穴ぼこを含有するコンクリートはつまり、

それだけ比表面積があるわけだから、空気に接する面積が多くなり、つまり、

水が蒸発するスピード

が早くなることにより、正確な施工・材料の取り扱いが困難となる。


なぜこんなことをつらつらと書いているかと言えば、

来週はいよいよ一級土某施工管理技士の実地試験が開かれる。

経験記述という試験があって、改めて透水性コンクリートの施工に関して考え直しているが、

通常の生コンの場合は、ノロ(ペースト)と言って、仕上げの時に浮き出てくる潤滑液があるため、

結構ラフに扱ってもまあなんとなく仕上げ・完成させることができるのだが、

透水性コンクリートの場合はそうはいかない。

そこをクリアすることができたから、

まあGNN元気な生コンネットワークのドライテックが、

それなりに全国区で認知され普及され始めているのだが・・・。


余り知られていないことだと思うけれど、

透水性コンクリートの施工に関していえば、

「水の管理が最も大切」

となる。

水をたくさんいれちゃえば、それだけ渇きも遅くなりそうだし、工事も楽ちんのように感じるが、

実は水をたくさん入れると、水を通すための空隙がつぶれてしまって、

透水性コンクリートにならない

なんて弊害が生まれる場合もあるし、実は水をたくさんいれてしまうと粘性が失われ、

逆に乾きやすくなってしまう

なんてこともある。


じゃあ、水が少なすぎるとどうなるか?

ぱさぱさでかみなりおこしのような構造ということは、

石ころと石ころが点で接着しているということ。

そこの結合点にきちんと水が供給されないということは、

「ぽろぽろと石ころが飛散してしまう」

というクレームにもつながる事態となりかねない。


この、

「絶妙な水量の管理」

が透水性コンクリート(ポーラスコンクリート)の要諦となっており、

そこはつまり生コン工場のアライアンスであるGNNの出番となるわけだ。

施工そのものは、実はとても単純で、レーキと呼ばれる道具で均一に材料を敷均し、

コンパクタと呼ばれる施工機械で締め固めるだけで終わってしまう。

これが、土間コンクリートに比べて早く・楽に施工ができるという所以なのだが、

水の管理がいい加減だと全然だめ。

やっぱり工程の最初側がとても重要というのはすべての工種にいえることのようだ。


このブログも始めて半年以上経つが、いろいろと自分なりに書き方を工夫してきた。

ただ、ここまで書いてきて感じるのは、

あまり読む人に合わせないほうがいいかもしれない

ということ。

他人に合わせて自分を変えるというのは結構な手間だし、

適性とは言えないということもある。

それならば、対象をあまり気にせず自分が書きたいことをたんたんと書くのであれば、

結構作成するのにも負荷がかからないし長く続くような気がする。

つまり、生コンブログ、というのだから、生コンに関連していて、

そもそも僕自身が生コンのことをとことん愛していて、

そこから自然にあふれ出ることをテキストにすれば、それでいいんだと思う。


先日も感じたことだが、何かを買うときに、

「その何かのことを心から好きな人」

から買いたいと僕なら思う。

車が嫌いな車の営業マンや、

生保が嫌いな生保の営業マン。

旅行が大嫌いなツアーコンダクタ、

そんな人から僕はそれぞれの価値を買いたいと思わないから、

僕は少なくとも生コンが大好きでありたいと思っている。


透水性コンクリートとの歴史も10年を超える。

きっと日本でも透水性コンクリートを10年以上追及している会社や個人は、

数十程度だろう。

そんな透水性コンクリートを愛してやまない僕たちが、

10年以上かけて育て続けているドライテック。

これが適正に日本全国に普及することを夢見て、

日々の現実を夢に近づけている。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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