長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2017/04/28

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「ドライテック成功の先にあるもの」 舗装・コンクリート・生コン

「ドライテック成功の先にあるもの」 舗装・コンクリート・生コン

舗装の大半はアスファルトである。

95%ともいわれている。

あなたが普段歩く道、

通勤途中の道路。

そのほとんどがアスファルト(油由来)

そのように思っておけば間違いない。

残りたった5%

それが、コンクリート舗装といわれている。

生コンブログの始まりである。


斜陽産業といわれて長い僕たち生コン産業。

「生コン屋が生き残る道」

はいろいろあると思うけれど、

中でも、

「コンクリートの道」=コンクリート舗装

という分野は非常に大きな潜在性を持っていると考えられている。

まだ、全体の5%しかシェアしていないということは、

95%もの伸びしろがあるということができるからだ。


道路会社という会社がある。

彼らは、舗装の会社なのだけど、

実態は、アスファルト舗装会社、といってもいい。

実際コンクリート舗装に関する技術者は少なく、

ますますコンクリート舗装の普及が進まない原因となっている。

コンクリート舗装の技術者はいわば、

絶滅危惧種

とでもいうべき存在なのかもしれない。

ただ、生コン産業再生を考えた場合、

この絶滅危惧種が非常に重要な意味を持っていることになる。


僕のコンクリート舗装の師匠ともいうべき方。

東京エスオーシーの渡辺夏也という方がいる。

もうかれこれ12年以上お世話になっていることになる。

おそらく、

コンクリート舗装の権威

という話題になれば業界内では必ず名前が挙がる一人だろう。

12年前その渡辺夏也に僕たちが取り組んでいる、

透水性コンクリート「ドライテック

は見いだされた。

僕にとってはMCの雨上がりさんにいじってもらえたくらいの喜びだった。


夏也さんはその後ZENNAMA(全国生コンクリート協同組合連合会)の主催する、

「コンクリート舗装普及推進会議」の座長を長く務めることになった。

生コン需要拡大のカギはコンクリート舗装

そのような考え方を僕が持つようになったきっかけである。

田舎の生コン屋の僕に日本全国またはグローバルな視点を与えていただいた人。

地方の田舎では手に入らない情報や人脈を与えていただけた、

コンクリート舗装に関していえば大恩人ともいうべき先輩である。


夏也さんの貢献もありコンクリート舗装そのものの市場は拡大した。

国交省が「適材適所」としてコンクリート舗装の価値を再認識したのも、

その貢献のいったんとして数えらえる。

・ヒートアイランド抑制効果

・ライフサイクルコストの向上

・環境負荷低減効果(CO2)

改めて生コン産業からそれらコンクリート舗装の価値を提唱し、

国や地方公共団体に対してアクションを起こしていった。

最近話題の1Day Paveなんかもその功績の一つだろう。


夏也さんのおかげで手掛けることになった、

コンクリート舗装普及

という仕事。

これはまさに僕自身のミッションである、

生コン産業の継続

と全く文脈が重なっている。

一生を捧げるテーマの一つとして認識している。


このテーマを考えるときに僕はいつも悲しいことを思い出す。

一言でいうと、

「親の心子知らず」

といえるかもしれない。

夏也さんのような方が生コン需要拡大を企図して努力している一方、

当の本人ともいえる生コン屋の熱が非常に低いのだ。

やれ、

・供試体が重いから面倒くせえ

・建築に比べると品質管理が大変

・貧配合(低価格)であるため、より高い生コンをやりたい

などなど、目先のことしか考えていない事業運営は、

道路会社の技術者にヒアリングするとそこかしこでささやかれる。

こうした生コン工場のコンクリート舗装に対する姿勢が、

コンクリート舗装が普及しない原因の一つになっていると思う。


道路会社が全国にアスファルト製造網を整備しているように、

生コン会社はコンクリート舗装に対する供給網を整備していない。

方や大企業・大資本、こちとら中小企業の群れ。

コンクリート:アスファルト=5:95

の差ともいえることだが、

僕はまだあきらめていない。

少なくともGNN元気な生コンネットワークには、

そんなぶーぶーつまらないことをいうしょうもない生コン屋は存在しない。

みんな前向きだ。

生き残るために必死だ。

コンクリート舗装だって積極的に取り組むだろう。

事実、透水性コンクリート「ドライテック」はそんな彼らの協力のもと、

今や全国で供給される普通のコンクリート舗装に成長した。


熱が伝わっていくのには時間がかかる。

渡辺夏也の描いている理想の日本の生コン業。

生コン産業が積極的に生コン舗装に臨む時代。

調査の成果によればまださらに、

数百万㎥

ともいわれる市場があるといわれている。

ただ口を開けて生コン仕事を待っているのではなくて、

自らそうした未来像をイメージして当事者として臨む。

その向こう側に栄光ある生コン産業の継続があるのだと思う。

GNN透水性コンクリート「ドライテック」の成功の先には、

渡辺夏也が思い描いている理想のコンクリート舗装王国。

そんな日本があるのだと思う。


宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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