2020/11/14
【東京】「透水性コンクリートが生コン屋さんの当たり前になったら?」岡庭建材工業・前田道路・隈研吾

「今日も40m3出荷しています」(巨匠隈研吾が手がける東洋大学赤羽キャンパス外構舗装)。先月は全国で1,000m3出荷された。今はまだほんの小さな市場かもしれない。ただ、数年後には、月間10,000、100,000m3に成長するはずだ。「透水性コンクリートが生コン屋さんの当たり前になったら?」。
製造:岡庭建材工業(三郷生コン)、施工:前田道路。
毎月1,000m3出荷が当たり前になったら?
今回はバケットと呼ばれる容器に材料を荷下ろししている。
なぜか?
その理由は打設箇所が外構舗装ではなく、建物2Fテラス部だったからだ。
圧送車の使えないドライテックは地上部で施工する場合は、レッカーやバケットを用いて行われる。
こうした大規模な建築工事の場合大抵は現場にレッカー(今回は70t)が設置されているため問題なく施工される。
搬入方法は違えども、打設方法はまるっきり一緒。
敷設された材料はトンボで平らにならされて30kgプレートコンパクタがその後を追いかけるようにして締め固める。
それだけ。
だから、土間コンのように余剰水が乾くのを待ったり金鏝仕上げを何度もしたり、或いは打設中に足元のワイヤーメッシュでよろけたりしない。
施工性が強みだ。
だから必ずリピーターになる。
だから、ドライテックの普及は加速している。
仕上げ面。
隈研吾の設計では花びらのように表面に廃レンガが散らされているのが特徴。
大和窯業とフッコー(キーバインダー製造)のコラボで提案された見事な意匠。
そりゃ、隈研吾に見出される。
そりゃ、GD賞金賞(経済産業大臣賞)も獲得する。
(年内は絶対に毎日GD賞と隈研吾をブログに入れ込ませる。)
透水性コンクリートが生コン屋さんの当たり前になったら?
例えば、静岡県伊豆の国市という地方では1m3あたりの生コンは16,000円とかで販売されている。
これが、相場だ。
一方の透水性コンクリートは40,000円とかで販売されたりしている。
2倍以上で、粗利益は生コンよりも高いのがドライテックだ。
そのドライテックが生コン屋さんの当たり前になったらどうなるだろう。
ドライテックはどこもかしこも製造している生コンクリートではない。
新しい技術に積極的で前向きな生コン屋さんが主に製造をしている。
だから、その地域の透水性コンクリート(土間コンなどコンクリート舗装)の需要はその生コン工場に集中するようになる。
仮に、毎月1,000m3の出荷が当たり前になったらどうなるだろう。
普通の生コンを1,000m3せっせと製造しても単価が16,000円だから16,000,000円の売り上げにしかならない。
ドライテックを仮に1,000m3製造したら、40,000,000円の売り上げが立つ。
仮に、いずれも粗利益を50%として設定していたとしたら、生コンは8,000,000円の利益となるが、ドライテックは20,000,000円。
倍以上だ。
同じ労力、同じ人件費、同じ輸送コストなのに、利益は倍以上。
これが、1,000m3が当たり前になった時の生コン屋さんの収益構造だ。
夢見物語と言って嗤う?
当の本人はクソ真面目だ。
本気で書いている。
絶対にあり得ると思っている。
何せ、15年前には0m3だったのだ。
もうすでに、1ヶ月で100m3超えを達成した工場はある。
0だったものを1にするのは大変だけど、100を1000にするのは経験上造作もないことだ。
絶対に、できる。
10を100にしたのだから、絶対にできる。
「透水性コンクリートが生コン屋さんの当たり前になったら」。
大真面目に書いている。
名もなき山奥の生コン屋がGD賞金賞を獲得したり、巨匠隈研吾に見出されたりしているのだ。
できないと言ってくれる人が多ければ多いほど、当の本人たちは燃えるから言ってくれ。
後で仕返しするのが非常に楽しみだ笑。
(我ながら性格の悪さが迸っている)。
さあ、真面目に、ここから生コン産業の再生、そして、環境・社会への貢献が始まる。
宮本充也