2020/11/26
【埼玉】「ぶっつけ本番は嫌だから自社駐車場に施工して練習を兼ねたい」東和アークス・大谷造園
埼玉県大郷郡。本番の案件を控え大谷造園大谷さんが自社駐車場に練習を兼ねて試験施工。加えて、この現場は近隣施工者らに見学会として開放され、駆けつけた日幸産業柏木さんもその場で庭コン登録を了承。広がる施工者の輪。
製造:東和アークス 東松山工場(担当:加藤勝次)、施工:大谷造園(担当:大谷信行、25m2、100mm、5名、40分)。
広がる、施工者の輪。
埼玉県大郷郡。
僕自身訪ねたこともなければご縁もない地域にも必ず生コン製造者はいる。
「水の次に流通する材料」と言われる生コンクリートは人が住む場所はもちろん、人の住んでいないような場所でも暮らしを支える土木構造物の建設に必要とされ、日本各地はもちろん世界中蜘蛛の巣状に供給網は張り巡らされている。
現在日本における透水性コンクリート《ドライテック》の供給アライアンスは430を数える。
実に3,200以上と言われる全体の13%。
5年以内に800工場を目標(アスファルトプラントをベンチマーク)とし、今回のように見知らぬ土地の需要にも難なく応えられる供給・施工体制の確立が急務となる。
その意味では、生コン製造者と両輪のもう一方、施工体制の構築が目下の課題だ。
今回は大谷造園大谷さんの計らいで、「ぶっつけ本番は嫌だから自社駐車場にドライテックを施工して練習を兼ねたい」と見学会の開催とあいなった。
施工Before。
施工見学・練習会場となった駐車スペース。
透水性コンクリート《ドライテック》の練習は極論4m2もあれば十分。
たった4m2でも、例えば4,000m2だったとしても、やることは同じ。
敷設された材料をトンボで平坦に均し、その上をプレートコンパクタ(30kgタイプ)で締め固めるだけ。
たった4m2の世界で全てが体験できる。
だから、「こうして自分のところでまずは練習して」という積極的で慎重な施工者の方が後を絶たない。
それでは、施工に入っていく。
見学に駆けつけた柏木さん(日幸産業)もその場で体感し施工性を即座に理解する。
庭コンへの登録を快諾いただき、パートナーエクスショップからも連絡が入ることを了解してくださった。
広がりゆく市場で施工者の領域を広げるチャンスと理解していただけたようだ。
施工After。
お見事。
駐車場舗装(土間コンクリート)としての機能を有しつつ、大地に蓋しないコンクリートはその機能だけでなく、施工性までをも従来工法から格段に改善されている。
25m2の面積を5名であれこれ練習やチェックをしながらもたった40分で綺麗に完成させてしまった。
製造者だけじゃない、施工者の輪も広げて、新しい流通構造を創造したい。
年内およそ1,000社を達成する製造・施工供給網の5年以内の目標は6,000社。
日本中蜘蛛の巣のように張り巡らされる製造・施工供給網はもともと各地で操業していた製造者や施工者を「縦割り」「階層」ではなく「流動的」「フラット」に定義し直す取り組み。
辺境で自然増殖する有機体のような流通構造。
そこには余計なコスト(マージン、スタッフ部門の管理費)が発生しない。
ものづくりなど役割を果たす人たちだけの流通構造。
一度も行ったこともない全くご縁のない地域だったとしても、そこには生コンを製造しその生コンを材料として施工する素晴らしい現場ラストワンマイルの人たちがいる。
その人たちが妙な抑圧に苦しむんではなくて、「お庭づくりは0円マッチング」で直接施主さんと繋がったり、強力な集客力を持つ小売(ECなど)の仕事をしたり。
そんな産業を作っていきたい。
そのために、今日も明日も、大谷造園さんで開かれたような施工体験・見学会を行っています。
オンラインセミナーの毎日受け付けてます。
縦割り階層の抑圧に苦しんでいる製造・施工の方々と一緒に主体的で流動的な明るい産業を作っていく。
そのことで、大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリートは普及する。
失われてしまった自然と人が調和する世界を再生する。
今を生きる産業人としてこの使命を全うしたい。
宮本充也






