2020/12/01
【岐阜】「水はけや雪かき、凍結、雑草、ぬかるみ。」レミック高山・エクスショップ

岐阜県高山市。施主より「雪かきができて、滑りにくい舗装がいい」との希望が寄せられ、エクスショップよりドライテックが提案され採用となる。雪が溶けても水たまりが出来ず凍らない。骨材の輪郭が表出してるのため滑りにくい。
製造:レミック高山(担当:大久保道彦)、施工:エクスショップ(5m2、100mm厚、1名、30分)。
施工動画
たった1名でも芸術的な仕上がり
施工Before。
玄関前アプローチ。
ご当地岐阜県高山市は豪雪地帯。
「雪かきができて、滑りにくい」
雪国ならではのニーズが寄せられる。
透水性コンクリート《ドライテック》であれば雪が溶けても水が抜けていくからたまらない。
表面がゴツゴツしているため滑りにくい。
水勾配(水はけのためのスロープ)もないため、歩行にも優しい。
新しい土間コンクリートたる透水性コンクリート《ドライテック》であれば、施主のニーズをきちんと満たすことができる。
施工はなんとたった1名。
型枠を余盛り分20mmあげて120mmの高さとして、定規で平坦性をきちんと確保しながら均し、その後ろをタンパで丹念に締め固める。
規模が小さすぎるのでプレートコンパクタ(30kgタイプ)の使用は見送った。
1人作業でもプロセスが単純であるため淀みなく進む。
手前側まで来てしまえば、後は生コン車のシュートから直下ろしができるため一輪車を使わなくても済む。
足元にはワイヤーメッシュがないので施工そのものも楽ちん。
施工After。
5m2のアプローチをなんとたった1名でしかもたった30分で完成させてしまった。
「雪かきができて、滑らない」。
お施主さんの希望はたった30分で叶ってしまったのだった。
水が抜けてたまらないから路面の水の夜間凍結が無い。
インターネット経由で透水性コンクリート《ドライテック》が初めて売れたのも実は雪国、長野。
まだ、毎日ブログ3本みたいに情報発信に力を入れていなかった時代のことだ。
どこにでもあるおざなりのHPをご覧になった長野県にお住まいの一般の方。
砂利敷きの庭だと雪かきすると砂利が散らかってしまう。
土間コンクリートで施工すると路面の滞水が夜間凍結してしまって危ない。
「透水性コンクリートなら、例えば水で雪を溶かしても、その水はそのまま地面に吸い込まれてしまうので、安全なのでは」
そんな問い合わせが寄せられた。
「じゃあ、ダイワハウスに任せてあるから、あとはそちらとやっといて」
これが静岡県のものづくりと長野県の一般のお施主さんをインターネットが繋げた記念すべき事件だった。
「これからは生コンもインターネットなのではないか?」
それからの生コンポータルの今日に至るまでの快進撃は言うまでもない。
生コンがインターネットでものすごく売れる時代が到来している。
そう考えると雪国のニーズが現在のインターネット×生コンという枠組みを生み出してくれたと言っても間違いないだろう。
実際に、雪国とドライテックの相性はとてもいい。
北海道でも3年目急拡大を続けている。
「30分でおわる」
というのは、温度が急激に下がる土地では従来の土間コンにはない強みを施工者にも提供できる。
さらに、水勾配がいらないというのはお年寄りの歩行にも価値を提供する。
路面退水しないということは、コケ・カビの生育がしにくい。
安心・安全の歩行はドライテックならではの性能なのだ。
インターネット販売の申し子エクスショップとの連携も始まり生コン×インターネットの快進撃が止まらない。
日に数えられないほどの問い合わせが生コンポータルやエクスショップ、そして、庭コンを経由して施工者のもとに施主から届くようになった。
従来の土間コンが解消できなかったいろんな問題、心配。
これまで情報の流動性が低かったがために「あるのに知られていない」透水性コンクリートという価値に光が当たり始めた。
その広がりは指数関数的な様相を呈している。
その供給を支えるのは、現在1,000を数える製造・供給体制。
5年以内の目標は、この数をさらに6,000にまで押し上げること。
土間コンクリートの標準を、従来製品にとって変わって透水性コンクリートとすること。
夢は大きく。
お庭づくりの水はけや雪かき、凍結、雑草、ぬかるみ、あれやこれで悩んでいる、けど、悩んでいることにすら気付いていない多くの人たちに価値を届けるため。
その価値を届ける、施工者や製造者に新しいチャンスをお届けするため。
今日も地味で地道な情報発信は続く。
宮本充也