2020/12/14
【神奈川】「図面に最初から《ドライテック》と書いてある」東伸コーポレーション・フッコー・ワイエイ.ケイ

神奈川県鎌倉市。事業パートナーのお家芸「スペックイン」「設計折込」にて採用された戸建て住宅駐車場舗装。写真でもわかるように、排水設備が完備されておらず、さらに水勾配もついていない真っ平らな舗装ということで、透水性コンクリート《ドライテック》が採用された。
製造:東伸コーポレーション、施工:ワイエイ.ケイ(20m2、100mm厚、4名、1時間30分)。
はじめから図面に《ドライテック》が増えた
施工Before。
生コンポータルに寄せられる受付は実に多様だ。
一般の方々はもちろん、建設系施工者や生コン工場、行政や設計事務所などなど。
今考えれば当然のことすぎて馬鹿馬鹿しいのだが、生コンポータルは所詮生コン工場。
元々BtoC(一般人を相手にした販売)や行政や設計事務所への対応というDNAは持っていない。
だから、一般人が土間コン(コンクリート舗装)にどのような期待値を寄せているか、わかっているようでわからない。
それと同じことで、行政や設計事務所の相手も、そもそもの話生コン製造者にはそんなDNAは存在しない。
以前は「よかれ」と思って一般や行政を相手に親身にご奉公しようという努力をしていたが、今は完全にやめてしまった。
「よかれ」が仇になるケースが多いのだ。
所詮僕たちは生コン屋。
生コン工場や、施工者の気持ちは常に寄り添っているからわかる。
ただ、一般人や設計事務所、行政の受付は元々の範疇ではない。
というわけで、BtoCは事業パートナーエクスショップや庭コンに登録いただいている施工者の方々にお委ねするように今年から根本的に方針を変更した。
同じように、設計事務所の対応もフッコーはもう数十年来のDNAを有している。
生コンポータルがちょこまか出張っていくよりもフッコーのお家芸に委ねたほうがいい。
プロダクト《ドライテック》はこうしてそれぞれの分野のプロに支えられ市場と顧客に届けられている。
製造は横浜市戸塚区の東伸コーポレーションから。
神奈川エリアを広域にカバーする「深夜も対応」任せて安心な生コン工場。
品質管理もバッチリだ。
敷設された材料は勾配(水はけのための2〜3%の傾斜)を気にすることなく真っ平らに均す。
平坦に均したその上をプレートコンパクタ(30kg・幅広タイプ)が追いかけ締め固め。
従来の土間コンと違って、余剰水の乾き待ちや金鏝仕上げがない。
転圧、以上終わり。
だから、冬場で手待ちが発生したり、深夜まで施工が終わらないなんてことはない。
施主にももちろん喜ばれるが、施工する人たちにも、そして、設計事務所や行政には排水やバリアフリー、雑草対策などで価値を評価してもらっている。
だから、このところはじめから図面に《ドライテック》と表示されているケースも増えてきた。
施工After。
20m2の駐車場を4名で1時間30分完成させた。
しつこいようだが、1時間半で土間コンだ。
しかも、水勾配がなくまっ平。
水たまりはできない。
草も生えない。
当然ぬかるまない。
アスファルトと違って轍(凸凹)もできないし、目つぶれで透水性が失われることもない。
はじめから《ドライテック》にしないと遅れる戸建て住宅・共同住宅外構駐車場シーン。
人気庭Tuber《庭ファン》で再び取り上げられた透水性コンクリート。
「お恥ずかしながらお施主さんから初めて教えてもらいまして」と謙虚に問い合わせをしてきてくださる施工者の方々。
そう、時代は庭ファンであり、ドライテックなのだ。
しかも、ドライテックはグッドデザイン賞2020金賞・経済産業大臣賞を獲得しているのだ。
ぶっちぎりに建築外構の分野でスターダムにのしあがろうとしているのだ。
それを証拠に、今回のように「最初から図面に《ドライテック》」というケースが増えている。
パートナーフッコーの弛まぬ受付努力のおかげ。
その設計折込の努力は今や独り立ちをしようとしている。
頼まなくとも、設計事務所が勝手に、図面に《ドライテック》と指定するようになっている。
土間コンといえば、「ドライテック」という時代になった。
15年の努力が今こうして報われようとしている。
ドライテックを支えたすべての人と企業とともに世界の景色を一変させてしまった。
はじめから図面にドライテック増えてます。
排水に悩まず、施工も簡単で早く終わり、雑草やぬかるみの問題も解消する土間コン。
今考えてみれば、「なんでこんなに素晴らしいものが普及してなかったんだろう?」って感じだが、そんな常識を僕たちは実際に作り上げようとしているのだ。
宮本充也