長岡生コンクリート
ドライテックは高い透水性を持ちながら
表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2020/12/24

《コラム》「透水性コンクリートの本当の価値は水を透すことではないのかも知れない」

《コラム》「透水性コンクリートの本当の価値は水を透すことではないのかも知れない」

同じもの(透水性コンクリート)をしつこく丹念に15年考え続けている。対象物になりきる。考えて考えて考え続ける。ここ5年は毎日しつこくブログを日に3回もOutPutして透水性コンクリートのことを考えている。2050年CO2排出ゼロのこの時代、透水性コンクリートの本当の価値は水を透すことではないのかも知れない。



表面積と中性化

中性化(ちゅうせいか、Carbonation)とは、二酸化炭素によって生じる、鉄筋コンクリートの劣化のひとつ。 コンクリートは主成分がセメントであるため内部がアルカリ性であるが、外部からの炭酸ガスの侵入によって中性になると鋼材の不動態被膜が失われ、耐腐食が低下する。(Wikipediaより引用)。

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https://youtu.be/YP2EpGeq8o0

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赤く着色されている部分はアルカリ性が保たれている箇所で、表面側の白くなっている箇所はCO2と反応して中性化している。

https://images.app.goo.gl/LkYDJLgytHrh4rAt6



コンクリートは大気中のCO2と反応して中性化する。

Wikipediaの解説にもあるように、基本的に中性化はコンクリートの劣化機構の要因とされ忌み嫌われるものである。

コンクリート技士、主任技士、診断士など資格試験や、日々のコンクリート業務に携わる中で、僕たちコンクリートパーソンは「中性化、イコール、ダメなもん」という固定観念を植え付けられる。

僕のコンクリートの先生の1人、渡辺夏也さん(元住友大阪セメント在籍)がある時ふと、

「宮本くん、コンクリートは大気中のCO2を吸い込んでいる、という見方もできるんだよ」

とおっしゃった。

目から鱗だった。

なるほど。

確かに、CO2抑制の観点から考えれば、コンクリートは環境に貢献している。

「コンクリートから人へ」

など、基本的に僕が歩んできたこの20年の中でコンクリートは悪者にされることはあれど、環境に貢献しているなんて考えたことは全くなかった。

そして、そのことはしばらく忘れてしまっていた。



CCUとの出会い。

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⚫︎参考記事1: The European Industrial Standard (EN206) allows the use of recycled aggregates (up to 5%)- RRCS 

⚫︎参考記事2: 「EN 206(欧州の工業規格)では粗骨材量の5%まで残コン再生骨材をブレンドしても良い」RRCS 

⚫︎参考記事3: 《CO2≒残コン》「無筋コンクリートや非構造体を対象としたコンクリートは巨大な残コンとCO2の受け皿」RRCS 

⚫︎参考記事4: 《blue planet》「シームレスに、グローバルに、交わる先端環境コンクリートテック」RRCS

⚫︎参考記事5: 「CO2ゼロは生コンに任せろ!」次なる透水性コンクリート《CO2固定化》CARBON CURE

⚫︎参考記事6: 《CO2、大地に還る》「 CCUの潜在性はポーラスコンクリートだけじゃない」生コン屋さんの埋戻し材・CARBON CURE


2020年。

僕は意外な形で、夏也さんの言葉を思い出すことになった。

CCU(CO2 Capturing & Utilization)で生成されたマテリアルはコンクリートの原料となる。

コンクリートはCO2の巨大な貯蔵庫となる。

今後、JIS外品など、市場拡大がめざましい透水性コンクリート《ドライテック》や流動化処理土などの分野で利用が促進されることになるCCUコンクリート

そこで、降りてくる。

無筋コンクリートであれば、そもそも中性化なんか問題にならないし、なんならWELCOME。

そして、さらに気づく。

中性化はコンクリートの表面から起きる現象。

透水性コンクリートは、「水を通すため」に内部に無数の空隙を有している。

つまり、無数の表面を持つ構造。

「透水性コンクリートの本当の価値は水を透すことではないのかも知れない」

天啓に近いものを感じる。

水を透す、つまり、空気も通す。

それだけ、CO2に晒される。

その量と度合いは一般のコンクリートに比べてどれほど大きいのだろうか。



CCUを取り入れた透水性コンクリートが設置後さらにCO2を吸着する。

その度合いを定量的に確認する。

CCUを取り入れたドライテック1m2あたり〜〜のCO2を封じ込め、さらにその後1年に〜〜のCO2を固定化する。

これがきちんと証明することができるのならば。

もう、大地に蓋をするコンクリートやアスファルトで舗装をする理由がなくなる。

CCUと透水性コンクリートが組み合わさる(プロダクトミックス)ことで、

大地を削らない、汚さない、蓋しないばかりでなく、CO2を削減する、そんなコンクリートが生み出される。

「透水性コンクリートの本当の価値は水を透すことではないのかも知れない」

いや、間違いない。

透水性コンクリートの本当の価値は、地球環境の再生。

この着想を年明け僕は形に移していきたいと思っている。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
あとじゃん先生(宮本充也)

1級(造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士

メーカーは消費者のことを啓蒙する必要のある素人として軽んじている。
「最近の施主はインターネットで付け焼き刃に知恵つけやがって」
こんなプロ施工者や製造者のひどい声を聞かされることもしばしば。
ものづくりは消費者の方を見ていない。 [ 続きを読む ]

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