2020/12/28
【神奈川】「台風の日、知り合いの家の土間コンがすごい水たまりになっていた」大洋グリーンライフ・旭屋

神奈川県大和市。施主より、「砂利敷で雑草が大変だった」「台風の日、知り合いの家の土間コンがすごい水たまりになっていた」。ネットで見つけた《ドライテック》を相談したところ、施工・大洋グリーンライフ、製造・旭屋も「元々興味があった」「やってみたかった」。施工はバケツ運搬、転圧はタンパ。「乾き待ちと金鏝仕上げがないことがせめてもの救い」。
製造:旭屋(担当:大谷剛)、施工:大洋グリーンライフ(担当:大谷洋司、28m2、100mm厚、4名、4時間)
土間コンがすごい水たまりになっていた
施工Before。
元々家周り(犬走)には砂利が撒いてあったが雑草に例年苦しめられてきた。
土間コンで押さえ込もうとも考えたが、台風の時に友人の家の土間コンが水浸し、水たまりだらけになっていたのをみて、「これも困る」と考えあぐねていたという。
インターネットであれこれ検索してみると、水たまりのないコンクリート舗装《ドライテック》がヒット。
知り合いの外構業者・大洋グリーンライフに相談したところ、
「元々興味があった」
「やってみたかった」
ということで、即決採用。
製造の旭屋さんも、オンラインセミナーを受講し、施工指導員立会の元、満を辞して施工が行われた。
材料の運び込みは全てバケツ。
犬走は狭いため、ほぼ全て手作業。
プレートコンパクタが縦横無尽に締め固める広さがない。
「ブリーディング(余剰)水の乾き待ち、その後の金鏝仕上げがないのがせめてもの救い」
大人がやっと1人通れるくらいの隙間での施工が大変なことは想像にかたく無い。
そんな場所でも夏になれば雑草は容赦なく繁茂していただろう。
そして、そんな場所だからこそ、土間コンなんかを施工してしまったら水浸しで敷地の外に雨水が流出してしまっていたかもしれない。
All犬走で28m2を4名で4時間で仕上げる。
「せめてもの救い」とはよく言ったもので、従来の土間コン(オワコン)の場合、ここから乾き待ち、そして金鏝仕上げに移行する。
終わるのは深夜だ。
こんな狭いところで投光器をつけて身をかがめて行う作業。
人間の尊厳に関わると言っても過言ではない笑。
今回はお施主さんの希望に、「やってみたかった」「元々興味があったと気持ちよく応じた大洋グリーンライフ・旭屋の見事なコラボで素晴らしいお庭の完成となった。
「生コン車荷下ろしに3時間かかったがドラム内部にはほとんど付着がなかった」
これもまたとても嬉しいことに、「ドラム内部にほとんど付着がなかった」という旭屋さんからのコメント。
何せ、3時間待たせられたのだ。
3時間。
そりゃ、そうだ。
バケツでせっせと人海戦術。
待てど暮らせど、なかなか終わらない施工。
通常であればドラム内部は生コンのペーストがべったり付着して固化してしまうため、ドライバーさんを嫌というほど苦しめる。
一方、ドライテックはポーラスコンクリート。
元々ダンプトラックで搬送されていたこの材料は、「ドラムを回転させないで運搬」が原則。
だから、基本的にドラム内部へのペーストの付着も多くない。
また、長年の経験から化学混和剤を運転席に常備しておいてもらい洗浄の時に付着モルタルを分離させるなどの措置も行われる。
そのため、「生コン車のドラム内部のモルタルの固化凄そう」という大方のイメージはいい意味で裏切られる。
もちろん、ドライテックであったとしても、犬走の施工は大変。
でも、今回の現場でもわかるように、これまでの施工とは大違い。
28m2だったとしても従来の土間コンなら地獄を見るところだ。
「元々興味があった」「やってみたかった」
こうしたものづくりのラストワンマイルに支えられてプロダクトは市場と顧客に届けられる。
一度届けられればその性能は関係者全てが知るところになる。
雪だるまのようにその共感の輪は膨らんでいく。
「もう、土間コンに戻りたくない」
広がれば広がるほど、そのプロセス・フローは安定する。
より円滑に価値は市場と顧客に届くようになる。
もっと円滑に、もっとお求めやすく。
知られていないことは存在していないのと同じこと。
この価値をしっかりと伝え、1人でも多くの人に喜んでもらいたい。
宮本充也