2021/01/25
【静岡】「どこかの地元でドライテックが定着した意味」中園工業

ようやく浸透し始めているのは地元の顧客(施工者)からも続々と採用されるようになった透水性コンクリートで実感する。長年生コンクリートを御用命くださってきた上得意が土間コンを離れドライテックへ転向している。輸送を担当する優子さんからの共有。
製造:長岡生コンクリート(担当:渡辺まさつぐ)、施工:中園工業(詳細不明)
地元でドライテック完全定着
施工Before。
撮影は輸送を主にされているおなじみ優子さんから。
長岡生コンクリート(生コンポータル)ではスマホが無線機として全台実装されている。
携わるほとんどの皆さんはプライベートでもスマホを利用しているから無線だけじゃなくいろんなことに利用している。
そのうちの一つが、メッセンジャー(Facebookのアプリ)を利用した現場共有。
スマホで撮影された写真はつぶさに仲間達全員に共有される。
優子さんも頻繁に現場の状況を共有くださっている。
荷下ろし作業の忙しない最中にまめに撮影していただけるのは本当にありがたい。
こうしたどこかの地方の誰かが運んで誰かに施工されているドライテックの様子は現代インターネットですぐさま世界に共有されることが可能だ。
それを見たどこかの地方の誰かがその有効性に納得し、またぞろその土地で透水性コンクリートを作ったり、運んだり、施工したりする。
共感は広がりやすい。
インターネットをキーとした連携で本当の意味で世界は一つになりやすい。
そして、逆輸入ともいうべきか、このところ生コンポータル運営会社長岡生コンクリートの地元静岡県東部地区でもいよいよドライテックが土間コンに代わってエクステリア舗装の定番になりつつある。
多くの取引顧客からいよいよドライテックを普通の生コンのように御用命いただけるようになった。
これはきっとまた優子さんのように現場に立ち会った誰かによって共有され、さらに全体に共有され、その連鎖は繰り返されていく。
今、静岡県東部地区で起きていることは、きっと生コン産業全体で起きることの未来予想図なのだ。
次世代の土間コン「ドライテック」の実力は地元で認められてこそ!
16年の歴史を数えるドライテックだが、もちろん16年前地元静岡県東部地区でも営業活動を行っていた。
その成果はなかなか限定的だった。
無理もない。
静岡県東部地区という限られた地域しか流通していないプロダクトには顧客を喜ばせるだけの経験を積みにくい。
長岡生コンクリートが生コンを供給している施工者だけの範囲では世間一般を納得させるほどの成長を期待しにくい。
マーケットとしてのボリュームも大きくはない。
一般論だが、やはりプロダクトは大都市などである程度見出された後に地方に伝播する。
そのため、並行して東京(並びに関東エリア)や名古屋、関西圏などのエリアを対象としてお呼びがかかった全ての先への営業活動もおこなった。
無論、成約した案件に静岡県東部地区の長岡生コンクリートから運び込むことはできない。
(たまには無理して、大阪や千葉、茨城といった地域に伊豆の国市から運んだことはあったが笑)。
そこから16年。
あらゆる地域の、あらゆる生コン製造者、施工者らの手に触れてドライテックは評価にさらされた。
多くの人々に支えられて続いた。
その過程で顧客を唸らせる、満足させるだけの価値を経験を通して蓄積した。
そして、地元生コンユーザーも「当たり前に使う」ドライテックになっている。
安心して使える。
どこぞの地方の生コン屋(うちのこと)の思い込みの特定の地域でしか流通していないぽっと出のプロダクトではない。
全国各地の様々な評価にさらされそれに耐え抜いたプロダクトとしてのドライテック。
その無形のブランドが地元静岡県東部でもいよいよ理解され評価され利用されるようになっている。
地元伊豆でも、土間コンを離れ、ドライテックに転向する施工者が増えています。
これはきっと世界の未来予想図。
それが、どこかの地元でドライテックが定着した意味。
辺境で起きていることはすぐさま全体に統合される世界の新しい普及のあり方。
これまで多くの人たちがあらゆる地域であらゆる方法で取り組んできたドライテックはとある辺境(静岡県東部地区)で再び見出され、さらにその価値は全体に統合されていく。
大地を削らない、汚さない、蓋しないコンクリート。
失われてしまった自然と人との関係性を再生する透水性コンクリート。
新しい時代の新しいプロダクトは全く新しい普及の仕方をする。
その象徴のような出来事はこうして現場でスマホで共有されてブログやSNSで発信される。
今日も、明日も、それは繰り返される。
16年前の景色と今を比べて見れば、それがどれほど偉大な変化を引き起こすかを知ることができる。
未来は明るい。
宮本充也