2021/02/15
【群馬】「県内も徐々に認知度が上がってきており、ありがたい限りです」モトキ建材・平野ブロック

群馬県館林市。住宅新築工事の駐車場の土間コンクリートとして採用。モトキ建材におけるドライテックの出荷は6ヶ月連続。「先週だけでも、3件新たにドライテックの問い合わせがありました。群馬県内も徐々に認知度が上がってきており、ありがたい限りです」。
製造:モトキ建材(担当:中根政範)、施工:平野ブロック(36m2/4.5m3、100mm厚)
ドライテックの出荷は6ヶ月連続
中根さんはいつもこうして出荷のたびにレポートをお送りいただいている。
嬉しいことに6ヶ月連続の出荷となったそうだ。
そして、先週だけでも3件の問い合わせ。
ドライテックは生コン製造者にとって次第に当たり前の光景になりつつある。
群馬県だけではなく、あらゆる地域の生コン工場で当たり前の景色になりつつある。
こうして次第に土間コンクリートの常識は変容している。
施主、施工者らにとってメリットがあるのはわかった。生コン工場にとってはどうなの?
【透水宣言】生コン工場向け ドライテック製造方法【マニュアル】
発注者(施主)や施工者らにとってのドライテックのメリットはわかりやすい。
水を通すことにより、排水を軽減したり水勾配は不要となり真っ平らな舗装でバリアフリー。
滞水しないからコケやカビも発生しにくいため路面は比較的いつまでも綺麗なまま。
もちろん、ぬかるみや水たまりに悩まされることもない。
長年ポーラスコンクリート舗装(ドライテック)の普及に携わっていてわかる。
それだけでは、価値は普及しない。
生コンポータルでは市場分析を3つのセグメントに分けている。
⚫︎施主(発注者)
⚫︎施工者
⚫︎製造者
3つのSであるため、3Sと呼び習わしている。
16年前の当初、僕たちは施主にとっていいもの、施主が魅力を感じるであろうものをひたすら追求した。
高強度。
高機能。
果たして施主がそれを求めているのかもわからない状態で施主にとって価値がありそうな性能を謳い続けた結果何が起きたか。
施工者や製造者がついてこなかった。
特に、製造者の協力が取り付けられなかったのは深刻だった。
施主が喜ぶから、という一心でポーラスコンクリートのバインダーは1m3あたり100kgをバッチングプラントで手投入(高強度)を標準としていた。
(現在は10kgの水溶性パッケージを生コン車のドラムに直接投入という簡易な方法・必要強度に変更されている)。
さらに、骨材も通常生コン工場に貯蔵されている2005ではなく特殊骨材7号採石が標準。
極め付けは、顔料配合を標準としてプラントミキサーを真っ赤や真っ黄色に染めていた。
「施主が喜ぶはずだから」という大義名分で製造者に負担を強いていた。
価値が市場と顧客に届くための3要素、3S。
いずれも満足させなければプロダクトは普及しないということを深く学んだ経験だった。
その反省を踏まえて現在のポーラスコンクリートは生コン製造者への負担を軽減した形になっている。
施主や施工者が普段目にすることのないドライテックが生コン工場で製造されている様子を撮影した動画。詳しくは、生コンポータルをチェック。
ドライテックは普通の生コンと違って生コン車のドラム(生コンが入ってる容器)をクルクル回さないで現場に持ち込むその理由。元々ポーラスコンクリートはダンプで運んでいたくらいだから
16年前は0だったドライテック供給協力工場の数は現在600を数えるまでになった。
3Sの最初のS、製造者が出荷しなければドライテックは始まらない。
そのバトンを受け取り、施工者がそのプロの腕で舗装という形に変換する。
そして生まれた価値は施主に届く。
繰り返されることで世界の景色は変化する。
16年間ひたすら繰り返してきたこと。
中根さんのようにずいぶん前からこの地味な活動にご協力くださってきたパートナーからの共有。
「先週だけでも、3件新たにドライテックの問い合わせがありました。群馬県内も徐々に認知度が上がってきており、ありがたい限りです」
僕も製造者の1人として、本当にありがたい限りです。
引き続き努力いたします。
いつもありがとうございます。
宮本充也