2021/03/03
【茨城】「充実する関東の製造・供給体制」小山レミコン 岩井工場

茨城県坂東市。丸壽産業前嶋修光さんの手配で小山レミコン岩井工場の皆さんで施工体験並びに見学会開催。初心者向けの施工方法として仕上げに薄ベニアと2通り試したが「表面の感じがわからないから直接の方がいい」とのこと。「充実する関東の製造・供給体制」
製造:小山レミコン 岩井工場(担当:宇佐見崇)、施工:小山レミコン 岩井工場(7m2×2箇所、100mm厚、3名)
直接の方がいい
このところ現場見学会に加えて来る日も来る日も開催されているのが生コン工場における製造・施工体験会。
特設の型枠(構内空き地、砂利敷き駐車場スペースなど)を用意しそのスペースを活用してドライテックの製造と施工を体験するもの。
毎月配信されるFAX DMへの反応や、パートナー企業ら(今回は丸壽産業)を通じてお申し出のあった生コン製造者に対応している。
このところインターネットマーケティングも奏功して「お客さんからよく問い合わせが寄せられるようになった」ドライテック。
潜在的に興味があるけど、何から始めていいかわからない。
ぶっつけ本番も怖い。
そんな経緯でお招きいただき、普段の生コンとはちょっと、いや、随分違うドライテックを実際に目で見て手で触れる機会となる。
生コン工場でドライテックを製造(キーバインダーF材と混和剤の投入)している動画。ここではヘルメット被った方がいいな。ヘルメット警察の皆さん、ぜひしばいてください
小山レミコングループでもいよいよ本格的にドライテックの製造・供給が始まり各工場ごとに製造・施工体験会が開催されている。製造され生コン車に投入された材料は2分間の高速攪拌にかけられる
ドラムを停止して輸送されるドライテックは現場到着後におろし前に15回ドラムを回転させる理由は、中の製品の強張り(乾燥)対策と、ばらつきがちな骨材を均一にする効果を期待している
最悪プレートコンパクタがなかったとしてもお手製のタンパで全面締め固めをすることができるが、大きい面積になったらとてもじゃないけどお勧めできない
荷下ろしされ敷設されたドライテックはレーキ(トンボ)で平坦に均され古い材料から先にタンパで締め固めをする
プレートコンパクタで締め固める前にはプレートの裏側が汚れていないかを確認し、均し終わった材料の上を縦2回、横2回を目安に走らせるだけで仕上げ
プレートコンパクタ仕様上の留意点として転回する際には大きく曲がることでプレートマーク(凹凸)がつきにくくなるなどの説明
プレートコンパクタによる締め固め方法には直接方式と4mm厚のベニア板を敷いた上からかける方法があり、それぞれにそれぞれのメリットでメリットがある
「表面の感じがわからないから直接の方がいい」
小山レミコンの職員の皆さんの生の声だ。
ブログや動画の情報量とは違う。
オンラインセミナーで要諦を説明することはできても、実体験に勝るものはない。
百聞は一見に如かず。
生コンポータルでは、「現場、現実、現物」を何よりも大切にしている。
社是は、大昔から「0.5m3(生コン最小ロット)に魂を燃やせ」としている。
凡事徹底と言い換えてもいいだろう。
1件1件は本当に些細で儚い。
空気中に漂う塵が静かに堆積していくかのような経験の蓄積だ。
生コン製造者や施工者の中に日々少しずつ蓄積されていく経験と知恵。
それも今では16年の歴史を数えている。
日々の変化は実に些細だ。
取るに足らない。
でも、16年を経過すると「お客さんからよく問い合わせが寄せられるようになった」と製造者や施工者から声が寄せられるようになる。
その日、その時は些細でも、蓄積されると偉大な世界の変化を見ることになる。
施工After。
生コン工場職員の方々によるDIYにより2箇所のドライテックが見事完成。
表面の仕上がりはもはや素人のものとは思えない出来栄え。
こうした蓄積は今日も世界のどこかで空気中の塵が地面に堆積していくかのように積み重ねられている。
今日は静岡県や熊本県でも当社が関わる施工が予定されているようだ。
そこでも、今回の小山レミコンと同様、そこにいる人が初めて触るポーラスコンクリートになんらかを感じ考える。
そして、もしかしたらその経験は次の実際の現場に生かされるかもしれない。
生かされず、そのままになってしまうこともあるだろう。
でも、生身の人間の中に何かを残したことは事実だ。
「聞いたことあるよ」
「誘われて、一回見学会行ったことあるよ」
初めてお会いした人にこんなふうにお声がけされることも増えた。
意識的か、無意識かは別としても、16年の蓄積は偉大だとこのところ感じることが多い。
「充実する関東の製造・供給体制」
地球に蓋しないだけじゃない。
実際にそれを手にする製造・施工の方々にも「生コンでいいこと」が届くことを知っている。
宮本充也