2021/03/04
【埼玉】「土間コンより簡単で良い!」岡庭建材工業・鳶石崎工業所

埼玉県三郷市。鳶石崎工業所の残土置き場の入り口に試験施工。前回に続き2回目は20m2/2.25m3打設、3名で1時間打設完了。岡庭建材工業主催のドライテック見学会に1年半前参加した経緯がある。施工した感想は「土間コンより簡単で良い!」。
製造:岡庭建材工業(担当:江川直人)、施工:鳶石崎工業所(20m2、100mm厚、3名、1時間)
土間コンより簡単で良い!
施工Before。
埼玉県三郷市。
鳶石崎工業所は以前岡庭建材工業主催のドライテック施工見学会に参加した経緯がある。
にわかに世間で話題になってきたこともあり、同社の残土置き場敷地の一部にサンプルも兼ねて試験施工を行なった。
施工After。
手前は前回施工分で、奥20m2分が今回施工された。
型枠間に定規を架けて平坦性を確保し見事真っ平らに仕上げる。
都合2回の施工で見事な出来栄え。
プロ施工者ならこのように1〜2回経験することですぐに熟練工のそれとなる。
通常土間コンクリートであればどうしても熟練工の左官工を外部から招聘する必要があるが、ドライテックの場合であればDIYにも比較的敷居が低く全て自前の施工で完成となる。
「土間コンより簡単で良い!」
実際に作業に携わった方からのコメント。
これこそが生コンポータルがこの5年以内にドライテックが土間コンの標準にとって代わると主張する所以である。
どこか特定の生コン工場と施工者の間で起きていることは数年以内に標準となる
生コン出荷が低迷する地方の生コン製造者・長岡生コンクリートでは先月2月は30m3、今月はすでに50m3のドライテックの見込みがある。とある生コン製造者と施工者の間で起きていることは必ず世界の標準になる
昨日、月初恒例の前月の締め作業の最中の池上さんに突撃インタビューした。
「先月も30m3、このところうち(長岡生コン)でもコンスタントにこのくらいは出荷してますね。今月(3月)は13日までで50m3近い見込みがあります」
社内メッセンジャーで原料確保の業務依頼をする池上さん。
本人もおっしゃっているが、静岡県伊豆地方は決して需要地ではない。
むしろ、田舎。
のどか。
そんなに建物立たない。
自然溢れる環境。
で、月間50m3。
日本の生コン製造者の平均点、縮図といってもいい業態長岡生コンで月間50m3。
小さく見積もって、毎月30m3出荷したとして、3000工場あるから月間9万m3、ざっくり10万m3。
1年間(12ヶ月)で120万m3。
120万m3だ。
日本の生コン総生産量が8000万m3だから随分な規模だ。
これ、小さく見積もってだ。
道路舗装などの分野は見込んでない。
コンクリートの需要創造のメイン領域。
今、どこかの地方の生コン屋さんで起きていることは必ず世界の共感を得て全体に広がっていくはずだ。
多少は時間がかかるにしても5年は要さないだろう。
過去5年を振り返るとそのように確信するにたる根拠は少なくない。
集権的な中央からの指示命令によるものではない。
生コンラストワンマイルたちがそれぞれの辺境で生み出した価値がインターネットと企業間連携で統合されまた別の辺境でさらに進化する。
そんな進化の仕方で自然と人が調和する地球に蓋しないコンクリートが力強く広がっている。
「土間コンより簡単で良い!」
これがとある地方の施工者が実感したリアルだ。
宮本充也