長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2021/03/10

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「ステンシルコンクリートとかスタンプコンクリートってどうなの?」

「ステンシルコンクリートとかスタンプコンクリートってどうなの?」

「他人の悪口を言ってはいけません」「自慢話はいけません」。子供の頃躾けられたあれこれがいい大人になって果たして何が「いけない」のかわからなくなってしまった。テレビをつければ、誰かの噂話は批判ばかり。CMでは自社の自慢だけ。SNSも他人から見たらつまらない自分の話。「ステンシルコンクリートとかスタンプコンクリートってどうなの?」



所詮、偽物。

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ステンシルコンクリート

生コンポータルでも10年以上前にオーストラリアのステンシルコンクリートに取り組んだことがある。

作り方は概ね以下の通り。

まず、土間コンを打設する。

この時点でオワコン臭が立ち込めるが我慢して読み進めてもらいたい。

人生、楽あれば、苦ありだ。

苦行を終えたあとはきっと楽がやってくる。

掘削、残土、型枠、ワイヤーメッシュと続いて、生コンを打設する。

敷設、均しまで終えたらステンシル用型紙というやつを打設面に敷設する。

型紙が言わば目地の部分となる。

そして、顔料を塗す。

この顔料こそ自然石を乱張りした時の石の色を表現するもの。

だから、1色ではなく、自然色のように複数色が微妙に混じり合っているテクスチャを表現するためにいくつかの種類の顔料を塗す。

続いて、金鏝仕上げだ。

ここでもコツがある。

自然石を切り取った(削り出された)時の切り込みを模倣するために金鏝で微妙なテクスチャを再現する。

世界に1つだけのあなただけのテクスチャというわけだ。

まあ、こんな感じで実際の自然石の乱張りほどではないにしても結構なプロセスを施工者に強いる。

確かに、ぱっと見自然石の乱張りのようだ。

型紙も十数種類から選ぶことができるし、色もあなたの好きな色を(あるいは自然にはないような石張りだって)選ぶことができる。

玄関前とかアクセントに大人気のステンシル。

乱張りより安いとは言っても、m2あたりのお値段は10,000円は下らない。

で、これが一番問題なのだけど、所詮偽物

偽物

自然色ではなく、コンクリートと顔料で自然石を再現した偽物。

あなたは、高い金を払って玄関前を偽物で舗装するのだ。


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そして、こちらがスタンプコンクリート

もう、ステンシルもそうだけど、基本悪口だから他所のHPから引用とか胸が痛むからできない笑。

関係者の方はぜひこちらのブログは読まないでいただきたい。

好きで悪口を書いているわけじゃなくて、ブログのネタがないから書いているだけなのだ。

反論があるならブログでもYouTubeでも構わないのでドライテックの悪口を展開してくれ。


確かに自然石のようなテクスチャがオシャレだ。

なんかヨーロッパ風だ(知らんけど)。

ステンシル同様顔料の塗し加減で新しいのに古めかしい雰囲気を表現することだってできる。

石張りの文化。

プロヴァンス風、ブルゴーニュ風だろうか(バカがバレるのでこの辺にしておこう)。

こちらもステンシルと並んで玄関前アプローチなど人目に着く場所に採用されることがある。

自然石の舗装よりも安価だし、オシャレだし、と言ったところだろうか。

こちらの作り方もステンシルに似ている。

基本、土間コンを施工する。

もう、この時点でオワコンだ。

ステンシル同様均した後は好きなように顔料を塗す。

生コンクリートにコテなどで馴染ませる。

そして、自然石風のテクスチャを表現するために、自然石を象ったスタンプを生コンに強く押す。

出来上がりだ。

あんまり言いたくないのだが、やっぱり偽物だ。

お値段も、石張りほどではないにせよ、そこそこ張る。



更なるデメリットは土間コンであるという運命から逃れられないということ

ぱっと見自然石の石張りのようでプロバンス風で、ブルゴーニュ風だからおしゃれで土間コンと違って無機質ではなく温かみがあってデコラティブ。

でも、所詮、偽物

中身は土間コン。

つまり、ステンシルもスタンプも所詮は土間コンの呪縛から逃れることはできない。

⚫︎水勾配・排水設備
排水設備に向かって2〜3%の傾斜をつけないと水たまり、水浸しになっちゃう(尤もそれは石張りとて同じことだけど。

⚫︎コケ・カビによる汚れ
つまり、滞水するということだから、土間コン同様表面は水により持ち込まれる汚れやコケ・カビ等で比較的短期で汚れてしまう

⚫︎転倒のリスク
傾斜、コケが生育しやすいってことは当然雨の日は表面が濡れているためツルッと滑りやすいということができる。

といった供用上の土間コンのデメリットのほかに施工上のデメリットももちろんあげられる。

土間コンなのだ。

⚫︎ワイヤーメッシュ敷設と施工プロセス
従来の土間コン以上に現場でやらなければならないあれこれが発生するため施工時間・人員が増す。つまり、そのままコストに関わる。

⚫︎ひび割れ
色むらは流石に顔料でぼかすことができるので問題はないにしても、ひび割れは容赦なく襲いかかる。



「ステンシルコンクリートとかスタンプコンクリートってどうなの?」

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ポーラスコンクリート(ドライテック)の表面(テクスチャ)の好みは十人十色。

そりゃ、このゴツゴツした風合いは好きとか嫌いの対象でしかない。

ただ、これだけは言える。

本物だ。

素材そのものだ。

ブルゴーニュ風とかプロバンス風のようにソースや調味料で誤魔化してない(偏見)。

まんま勝負している。

言ってみれば、素材の味を生かした和食だ。

醤油の1滴すら垂らさない。

潔いではないか。

余計なことしないから、はっきり言ってステンシルやスタンプよりも安い。

水を通す。

路面滞水しないから滑らないから安心・安全。

コケ・カビ、汚れがつきにくい。

水勾配、排水なんか気にしなくていい。

まあ、最初から結論は見えていたけれども、改めて比較してみると、ドライテックって素晴らしいよなあいう思いは一層強くなる。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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