2021/03/20
【埼玉】「学校関係の皆さんからのご連絡をお待ちしています」小山レミコン・ものつくり大学

埼玉県行田市。ものつくり大学構内を利用して透水性コンクリートドライテック施工見学会並びに小山レミコンの実機試験練りが行われた。「学校関係の皆さんからのご連絡をお待ちしています」。
製造:小山レミコン 埼玉工場、施工:小山ものつくり大学・レミコン、協力:丸壽産業(担当:一志雅通)
ものつくり大学でドライテック!
ポーラスコンクリート製造・施工見学会の会場は20周年を迎えたものつくり大学キャンパス内(埼玉県行田市)。
普段、実験協力などを通して良好な関係にある同校と小山レミコン。
施工、製造には学生らの協力も得られ、完成したそのドライテックはそのままキャンパス内に展示される。
ドライテックの透水・CO2収容性能は末長く同校の学生たちの目に触れることになる。
未来を担う学生にどんな形であれ接点を持てることは有意義な機会だ。
生コン車から荷下ろし始め(一輪車2〜3杯)の材料は粒径にばらつきがあるため仕上げ面ではなく下地材料に回す。
1区画目施工完了。
フローは、敷設、均し(平坦性の確保)、プレートによる締め固め・仕上げ(ベニア有りと無し両方)。
先立ち、プレートの振動が伝わりにくい型枠のきわ(端部)はタンパで入念に抑え込むといい。
1区画目完了に次いでポーラスコンクリートの強みでもある即日脱型(仕上げ直後に型枠を撤去できる)にも挑戦。
施工ジョイントは慎重にタンパで締め固め、後は通常の施工フロー。
新しい時代のコンクリートパーソンへ
僕は理系の大学に通ってたわけじゃないし、学校で工学を勉強していたということでもない。
偶然家が生コンクリート工場を経営していたというだけ。
どちらかといえば、英語とか国語の方が得意な文系人間。
だが、子供の頃から自宅にはダンプの運転手さんが出入りしていたり彼らの給料日には飲み会が開かれていた。
その当時は公私混同も甚だしい。
運転手さんたちはうちの自宅の草刈りやお墓の掃除とかにも協力させられていた笑。
置き場、駐車場を兼ねた庭は常に砂埃と油の匂いが漂っていた。
だから、選択肢なく、いつの間にか、卒業したら当然のように、生コンに従事していた。
あっという間に21年経過して今に至る。
これまでにない感覚というか、教育者でもないのにコンクリートや建設を志向する学生には思いやりのようなものが芽生えないでもない。
今回のように特殊コンクリート(ポーラスコンクリート)の製造・施工に前向きな学生にはぜひ力になりたい。
僕と違って若くして意識的にコンクリートや建設を志向する人たちのために役に立ちたい。
もしも万が一でもこちらのブログをご覧いただいている学生や学校関係者がいらしたらなるべく無料で施工・製造に関する実験に材料提供などご協力したい思いでおります。
今回はご当地生コン製造の雄・小山レミコンのお導きで行われた実験。
生コンポータルではそんな素晴らしい全国・地元の生コン製造者とアライアンスを組んでいる。
日本中どこでも未来を担う学生・コンクリートパーソンの卵の力になりたいと思う。
生コンポータルが常に主張しているように「ポーラスコンクリートが舗装の当たり前」になる未来を描くためには、未来を担うコンクリートパーソンにとってまずはポーラスコンクリートを当たり前にする必要があるからだ。
まだまだ明かされていないポーラスコンクリートのCO2収容性能。
さらには、路盤のリサイクル砕石のポーラスコンクリート舗装 or 通常の舗装におけるCO2収容性能。
土壌へのアルカリの影響度合い。
新しい時代に開かれたばかりの研究分野はこれからますます広がっていく。
そんな分野で羽ばたこうとしている学生たちの役に立ちたいと思っている。
宮本充也