2021/03/30
【東京】「施主も、施工も、そしてもちろん製造もみんなが喜ぶ」渋谷建材・オリジナルガーデン

東京都八王子市。施主より「見た目がいい」という評価。現場は「水勾配・排水がなくてもいい」という理由。施主も、施工、両方に喜んでもらえることが施工者としては一番嬉しい。
製造:渋谷建材(担当:大曽根勇太)、オリジナルガーデン(担当:山下和行、34.4m2、10mm厚、3名、2時間)
見た目も、機能も
施工Before。
施主からは「見た目がいい」と評価され、施工からは「排水・水勾配がなくてもいい」という理由でドライテックが採用となった。
施工After。
駐車場 2台分の面積(駐車スペースと犬走)はたった3名で2時間で仕上がる。
このスピードも施工者にとっては利便性の1。
施主も、施工も、そして実は製造にとっても良い工法
今、戸建て住宅の駐車場は「土間コン一択」ではない。
聞けば、エクステリアは50年の歴史を数えるそうだ。
生コンクリートが本格的に産業として勃興してからは75年。
エクステリアはおよそ50年の歴史の中「駐車場といえば土間コン一択」という不便を強いられてきた。
(一部北海道地方などではアスファルトという選択肢もあるようだ)
そして、ここにきてその土間コン一択という不便は崩れ去ろうとしている。
ドライテック。
それは、舗装の分野ではポーラスコンクリート舗装と呼ばれ、公共施設の外構舗装や高速道路の料金所などの舗装では適応事例があった。
エクステリアのような小規模に適応するには固定費(重機回送費やプラント使用料)が嵩みすぎて現実的ではなかった。
16年前に「生コン屋さんの」ポーラスコンクリート舗装が生み出された。
普段からエクステリアのように小規模なフィールドに生コンを納めてきた生コン屋さん発のポーラスコンクリート舗装だ。
土間コンに利用されるポーラスコンクリート。
無理は続かない。
16年続いた理由は無論施主や施工者に便益を提供することもあるが、何よりも製造者にとっても負担が少なくきちんと利益が生まれるからだった。
荷下ろしが土間コンに比べて早い。
時間もそうだが、単位売り上げも大きい。
生コンクリートが20,000円で流通しているところ、ドライテックは40,000円が材料代となっている。
材料は高い。
隠す必要がないのできちんと説明しておきたい。
製造者にとって利益が上がるからここまで続いてきている。
施主、施工に選ばれる理由はいまさらここに説明する必要はないと思う。
同じかそれ以上に施主・施工にも利益を提供している。
製造者にとっては同じ生コンを運んで売り上げが2倍。
これは輸送効率(収益力)がそれだけ改善されるということを意味する。
施主、施工を喜ばせるために製造は我慢しようみたいな昭和の浪花節は通用しない。
おかげさまで僕たちが製造して出荷しているドライテックは今順調にエクステリアの標準になろうとしている。
これは関係者がそれぞれの持ち場で弛まぬ努力を継続してきたからだ。
それぞれの持ち場で市場と顧客(施主と施工)が何を求めているかに答え続けてきた結果だ。
無理は立たない。
世間は正しい。
引き続き、エゴではなくて、世間が生コンクリートのプロである僕たちに何を求めているかに意識を高く持って仕事をしていきたい。
今回は、「見た目」(施主)、そして「機能」(施工)からご採用いただきました。
「施主も、施工も、そしてもちろん製造もみんなが喜ぶ」
肝に銘じて、引き続き、1件、1件、着実に納めていきたいと思います。
宮本充也