2021/04/06
【京都】「自然を支配しようだなんて人間の傲慢だよ」京都福田

京都府城陽市奈島。京都を代表する大富豪が所有するS級メガソーラー発電所の入り口。雨で水道が門に向かって大量に流れ込むため舗装にドライテックと地下暗渠で対策。
製造・施工:京都福田城陽工場(担当:山城修二、4.0m3/32m2、100mm厚、4名、1時間)
貯水タンクを兼ねた舗装
施工Before。
京都府が誇る大富豪が個人所有するS級メガソーラー敷地内へは入り口から下り勾配。
降雨時外部の水が敷地内を水浸しになっていたことが大富豪一家の悩みの種となっていた。
これだけ大規模な敷地の排水を排水設備でガチに行ったらそれはそれは大変な時間と費用がかかる大規模工事となってしまう。
(費用はいくらでも、金に糸目はつけない大富豪ではあるが)
そのため、大富豪のグループ会社に所属する山城修二らにより舗装をドライテックにし、地下暗渠を設置することで対策を提案し採用された。
これにより大規模工事になるところがほんの30m2(駐車場2台分)の入り口舗装となった。
施工After。
京都福田城陽工場職員の皆さんのDIYによりたった1時間で完成。
地下暗渠が埋設されており、路面から吸収された水は地下空間に貯水され徐々に蒸散、あるいは浸水していく。
雨水は路面を走るように流れることはなく、直ちにポーラスコンクリートの空隙に吸収され速度を落とす。
まるで豊かな土壌のようなコンクリート
ゴルフ場開発など森林伐採をすると土壌の保水力が細り鉄砲水など水災害リスクが生じる。
それと同じことがコンクリートやアスファルト舗装の路面上で生じる。
舗装と排水設備は自然を支配する思想を底流に持つ。
降雨は支配可能なもの。
想定雨量に安全率をかけた舗装と排水設備を設定しておけば、降雨は溢水することなくコントロールされて下水や河川に放水され、最終的に海洋投棄される。
貴重な水資源だ。
一方、ポーラスコンクリートは雨水を拒絶しコントロールしようとしない。
コンクリート内部に透過させ、流速を緩やかにし、そのまま地盤に浸透、あるいはコンクリート体内から徐々に蒸散させる機能を有する。
スポンジのように水と馴染む。
浸透水は樹木の根系や地下水系に届く。
蒸散に伴い帰化熱が奪われることで周辺環境の温度は低減する。
ヒートアイランド現象抑制効果が立証されている。
仮に排水設備が想定している以上の降雨に見舞われ溢水したとしてもポーラスコンクリートがその流速を緩やかにすることで鉄砲水などの水災害は軽減される。
雨水はポーラスコンクリート体内を緩やかに移動することになる。
まるで豊かな土壌のような機能を有するコンクリートだ。
今回発注した大富豪。
「金ならいくらでもある」と言わんばかりに億単位の排水設備と舗装を発注していたとしてもおかしくない大富豪。
でも、その大富豪は自然をこよなく愛するファミリーだった。
「自然を支配しようだなんて人間の傲慢だよ」
仏のように諭す大富豪の意向により、排水設備と舗装ではなく、ポーラスコンクリート(ドライテック)と地下暗渠が採用された。
億単位の工事が、たった数十万円で済んでしまったことになる。
その差額はきっと恵まれない子供達に寄付されることになるのだろう。
素晴らしき、大富豪の慈悲。
自然環境を優先する姿勢はそのまま経済合理性を生み出している。
まさに、SDG's。
まさに、ESG投資。
「大地を削り、汚し、蓋し、CO2を焚く」から、「大地を削らない、汚さない、蓋しない、CO2を収容する」へのパラダイムシフト。
そのことで経済性は失われるのではなく結果的に合理的になる。
素晴らしき京都の大富豪のメガソーラー舗装。
お金のあるところにますますお金が集まるという真理。
今後の大富豪、福田ファミリーのお金の使い方から目が離せない(?)。
宮本充也