2021/04/10
【神奈川】「水勾配なんか気にせずに設計された建物の皺寄せは施工と施主にいく」小島商店・湘南グリーンサービス

神奈川県相模原市。設計時どうしても建物側に水勾配が付いてしまう(逆勾配)ため排水が問題となっていた。インターネットで水はけ・排水計画から解放されるドライテックを見つけ、仕入れ先は普段から取引のある小島商店から調達。
製造:小島商店、施工:湘南グリーンサービス(担当:富澤連太郎、40m2、100mm厚、6名、1時間30分)
水勾配問題の解消
設計時外構がどうしても逆勾配(建物に向かって傾斜が付いてしまうこと)となることが問題となった。
もしも舗装をかけるとしたら建物周りが水浸しとなり排水設備が過大になって予算が合わなくなる。
舗装しないというわけにもいかない。
外構も含めて建築を計画した場合必ず問題となるのが排水・水勾配。
水勾配を無理に隣接道路へつけるとなると建物の高さ制限に引っかかる懸念もあるという。
計画上、建築と外構が分断されて発注される場合、必ずと言っていいほど問題となるのがこの水はけ・水勾配となる。
現在この分野の問題解決策は「ドライテック一択」と言っていい。
施工After。
ドライテックならどんな勾配でも排水問題は生じない。
路面に滞水はせず、すぐに路盤下に浸透していく(あるいは雨上がり乾燥し徐々に水分は蒸散する)。
呼吸する舗装だから周辺環境(植栽など)への悪影響もない。
根系に十分な水が届き緑陰は暮らしを豊かにする。
水はけのために無理して基礎の高さを上げる必要がない
昨日は月次ルーティーンのドライテック講座撮影をしていた。
SUMMERHILLの奥川さんは以前建築設計事務所に所属していた経歴を持ち、設計上水勾配(水はけ)がいかに建築自由度を奪うかついて熱弁していた。
いつものことながらその時は聞き流していたが、その観点から考えればドライテックってものすごい価値を提供できるのではないか。
今ほど気づいた。
いいこと言うじゃん、奥川さん。
隣接道路に設置されている排水溝などに向けて傾斜(水勾配)をつけると、どうしても建築の基礎がその分高くなってしまうことになる。
例えば旗竿地のような敷地条件で仮に建物から隣接道路まで10mの延長があったとする。
仮に水勾配を2%設定したとなると、10m×0.02で20cmの高低差が生まれることになる。
すなわち、20cm建築の基礎を高く設定しなければならない。
そこに大問題がある。
例えば、高さ制限が仮にあったとすると、その20cm分、屋根などの構造物がはみ出てはいけないってことになる。
※高さ制限とは、その土地に建てられる建物の高さの上限を制限するもので、用途地域や高度地区の種別、都市計画などによってそれぞれの上限値が決められています。 たとえば、第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域内の場合、高さの上限は都市計画で定められた10mまたは12mとなっています(場所によって異なる)
(住まいづくりの基礎知識より引用)
つまり、自由度が奪われる。
水勾配のせいで建築設計に影響が及ぶ。
20cm削られる。
まあ、実際には外溝のことなんか全く頓着しないで設計はされているようだ。
つまり、その皺寄せはエクステリア会社に寄せられることになる。
これまでは水勾配が過大になるなどそのままコストに悪影響を及ぼしてきた。
設計士からしたら水はけで施工や施主が悩んだりすることなんか知らんぷりってわけだ。
でも、もう大丈夫。
安心して。
ドライテックなら勾配0%、なんなら逆勾配2%だったとしても問題ない。
路面が水を吸い込んじゃうから排水なんか考えなくてもいい。
今思いついたが逆勾配2%で先程の敷地条件で建築を計画したら余分に20cmもの自由な空間が生まれるってことになる。
これ、すごいことだ。
建築設計にとっては大きなアドバンテージなんじゃないか。
と言うわけで、ドライテック一択。
すごいぞ、ドライテック。
まさか、水勾配・水はけ問題の解消が建築設計の自由度にまで影響を及ぼすなんて、目から鱗だ。
さすが、僕。
そこまで気づけた僕って本当にすごい。
引き続き精進していきたいと思う。
宮本充也