2021/04/15
【香川】「土間コンクリートってどのくらいの日数かけますか?」松尾建材

松尾建材(松尾昭代表取締役)は徳島脇町の他に香川県の多和町にもプラントを運営されている。「そろそろ夏(水害の季節)を迎えるし見学会でもやってみようか」。順調に普及を広げるドライテックはそんな前向きで一所懸命な生コン製造者に支えられている。取引先施工者らを招いた見学会の様子。
製造・施工:松尾建材多和町工場(8m2、100mm厚、3名、30分)
生コン屋さんに来て見て触って
初めに座学でドライテックの要諦について説明がある。
「土間コンクリートってどのくらいの人数と日数かけますか?」
冒頭施工者の方に向けて質問を投げかける。
「撤去、掘削、残土、路盤工、型枠工、ワイヤーメッシュ、生コン打設、型枠撤去・・・」
2日ないしは3日かかるのが土間コンの普通。
例えば、2.5日に日当20,000円の作業員が3名配置されたとして、150,000円。
駐車場2台分(30m2)を施工したとすれば、土間コン(並びに関連工事)のm2単価を構成する施工費用は150,000円/30m2=5000円となる。
一方のドライテックは材料が高い。
通常の生コン(20,000円/m3)の2倍として、土間コンの材料費が20,000円/10m2=2,000円だったとしたら、倍だからドライテックは+2,000円/m2高くなるという計算になる。
明暗を分けるのは施工日数。
「ドライテックだとたったの1日なんですよ」
3名×20,000円=60,000円/30m2=2,000円/m2
つまり、土間コン vs ドライテック、材料費と施工費で対決させると以下のようになる。
土間コン vs ドライテック(材料費)=2,000円 vs 4,000円「ドライテックの方が2,000円/m2高い」
土間コン vs ドライテック(施工費)=5,000円 vs 2,000円「土間コンの方が3,000円/m2高い」
差し引き合計で、ドライテックの方が1,000円安い。
さらに、ワイヤーメッシュや排水設備、または外部から左官工を呼ばなければならないなど、土間コンはドライテックよりもどうしても原価が高めになってしまう。
理屈はわかった。
では、その理屈を裏付ける「駐車場2台分くらいならたったの30分で終了」というドライテックの迅速施工性は本当なのか。
特設された施工箇所で来場者らは実際に道具や材料に触れたり扱ったりしてみながら実感することになる。
プレート転回時に仕上げ面で捩れ凹凸(プレートマーク)を生じさせないためにベニアを利用する。
施工After。
約束通りたった30分で全て終了。
しかも、作業員の中心は普段施工は全くしていない生コン工場職員の方々によるDIY。
普段慣れ親しんでいる生コン屋さんの職員の方々が目の前で土間コンを30分で仕上げてしまう。
なかなかの壮観だろう笑。
なんでドライテックはたった30分で終わっちゃうの?
「ドライテックだとたったの1日なんですよ」
これ、施工者向けの口説き文句。
エクステリア、外溝に携わる施工者は常に土間コンに苦しんでいる。
以下の通りだ。
これまでの土間コンの常識
- ブリーディングや仕上げなどで作業が1日仕事となる
- 左官屋さんと生コン屋さんの予定が合わず工期がずれる
- メッシュ配筋施工の面倒と打設中の足元の面倒
- いつも頭を悩ませる水勾配の問題
- 土間コン表面に発生する「色むら」と「ひび割れ」でお施主さんとトラブル
- そのほか面倒くさいが沢山
そして、施工者向けに一言で伝えるドライテックの性能。
「土間コンが抱えていたすべての問題を解消するのがドライテックです」
以下の通り。
新しい土間コンの常識
- 夕方から打てる土間コン→完成までたったの30分(住宅外構)
- 午後なら生コン屋さんの予定も入りやすい
- 水勾配を考えなくてもいい、透水性コンクリート
- メッシュ配筋の設置不要、打設作業も楽
- ペーストがないから「色むら」がない「ひび割れ」が見えない
- その他ハッピーが盛り沢山
つまり、鍵は「ブリーディング」と「金鏝仕上げ」という2つの要素がドライテックには抜けているってこと。
だから、早く終わる。
早く帰れる。
来場者には松尾建材さんから地元の特産品をお土産として配られた。
「見積もりを依頼している業者がドライテックをやりたがらないんですよ」
こんな相談が生コンポータルにはよく寄せられる。
「もったいないなあ。気の毒に。人生無駄にしてんな」
正直な感想である。
知らないってだけで、引き続き土間コン一択で苦しむのは、誰でもない施工者自身なのだ。
今回松尾建材多和工場にご来場いただいた(株)ワタナベの渡邊さんは非常に前向きな方だった。
「行けるところなら、四国全域、広島、山口だって行きますよ」
なんとも頼もしいお声がけ。
それだけ見学会で納得いただけたという証拠なのだろう。
こんな風にして生コンポータルでは各地の生コン製造者らとタッグを組んで見学会を不定期開催している。
地元顧客との関係性をより強化したいという生コン製造者がいらしたら見学会の開催を検討してみてはいかがだろうか。
きっと取引先の施工者各位は大喜びしてくれるはずだ。
宮本充也