2021/04/20
【静岡】「実際、土間コンと比べてドライテックはどうなのか」かとり商事

静岡県伊豆の国市。玄関側は水勾配が取れているがだんだん平らになってしまうので、水たまりができないように駐車場全部を施主に提案したが、カーポートの下は普通の土間コンクリートで外を透水性となった。 「実際、土間コンと比べてドライテックはどうなのか」
製造:長岡生コンクリート(担当:まさつぐ)、施工:かとり商事(担当:川口哲哉、23.5m2、100mm厚、4名)
施工動画
土間コンとのコラボ
施工Before。
水はけが全体に問題となっていたため当初全てをドライテックで提案されていたが、カーポート下については施主の希望で従来の土間コンとなった。
土間コンとのコラボ。
経年でそれぞれどのように変化していくか見事な対比となりそうなのでとても楽しみである。
ちなみに、施工前には写真にもあるように十分に路盤や道具を濡らしておくことを推奨している。
ドライテックは非常に水分の少ない(必要最低限)材料であるため、ドライアウトと言って道具や隣接構造物、路盤に水分を取られると骨材剥離などの不具合を起こす懸念があるからだ。
敷設された材料をレーキ(トンボ)で平らに均す。
また、端部についてはタンパで入念に締め固める。
この時に「余盛り」と言って転圧した際に下がる度合いを確認し、均し高さを確認する。
転圧に際してはベニアが便利。
特に転回時、プレートマークと言って凹凸が発生してしまうため、薄ベニアで荷重を分散させることで防止することができる。
綺麗に平らにすることができる。
施工After。
施工のかとり商事さんはもともと長岡生コンクリート(生コンポータル)の生コンユーザー。
もうずいぶん前からドライテックに取り憑かれていて、外構舗装といえば基本的にドライテックをご提案されている。
お施主さんが喜ぶのはもちろんだが、あっという間に仕事が終わってしまうというのが大きい。
土間コンなら1日掛になってしまう。
地球に蓋する土間コンと蓋しないドライテックどのように違うかな
これからが楽しみだ。
いつも理屈では紹介している土間コンとドライテックの違い。
土間コンは水を通さない。
地球に蓋してる。
だから、雨水は、路面に滞水する。
水勾配と言って排水のための傾斜があるにせよ、その上を流れているわけだし、目に見えない微細な空隙(キャピラリホール、細孔空隙)に水が貯まることでコケ・カビの生育の原因となる。
また、汚れだってそこに溜まりやすい。
だから、1年もすれば真っ白で綺麗な土間コンは変化する。
せっかくコラボを選択されたお施主さんには申し訳ないからあんまり書けないけど。
ドライテックは水がとどまっているいとまがない。
すぐに乾く。
だから、コケ・カビが生育するために必要な水が絶たれる。
汚れが水と一緒にとどまることがない。
だから、汚れない。
この現場、しばらくウォッチしていきたい。
3ヶ月後。
半年。
1年。
僕が常にブログで主張していることが実際にどうなのか。
地元伊豆の国市だから気軽に経過観察できる。
実際、土間コンと比べてドライテックはどうなのか。
こんなにわかりやすいサンプルはなかろう。
地元には感謝しても仕切れない。
ますます、地元が好きになっていく。
温泉に美味しいご飯。
どちら様もぜひ伊豆に足を運んでくださいね。
僕は最近他所からいらした人たちをお接待するのがとても好きになった。
伊豆の魅力をご堪能ください。
宮本充也