2021/04/20
【長野】「生コンラストワンマイルの誇りを取り戻そう」アップル生コン

長野県、アップル生コンではドライテック製造・施工の練習が行われていた。通常の土間コンと同じ感覚で施工も製造も備えてしまうため細かな注意事項を現場指導員として伺ったまさつぐから丁寧にレクチャ。その様子をショートムービーとしてストックしている。
施工のコツ動画
長野県アップル生コンで製造されたドライテック(0.5m3)が生コン車に投入されている様子。製造・施工練習(見学)会の模様
F材(ドライテックのキーバインダー)が材料全体に均一に行き渡るように投入後には必ず2分以上の高速攪拌が標準化されている
ドライテックの品質チェックは容器に入れられた材料を30回シャッフルすることで行う。これは、プレートコンパクタで締め固められた材料を再現する方法で、ペーストの付着具合を目視で確認する現場簡易ダレ試験
プレートコンパクタの振動が届きにくい端部はタンパなどで十分に締め固めておかないと(材料がふんわり載っているだけの状態にしておくと)破損の原因になる
荷下ろしの最初の方は骨材粒径やばらつきが大きいものが出てきやすいので仕上げ面には用いずに下地に回すように心がける
ドライテック材料の見極め、目利きについて。手のひらで触ってペーストが残るようならまだ修正・加工ができるが、完全に乾いてしまっているようであればアンタッチャブル
ドライテックの仕上げは金鏝ではなくプレートコンパクタ(30kgタイプ)という道具で締め固め(転圧)するだけで終了。目安は「これ以上材料が沈まない」程度の締め固めでOK
ドライテック施工事前の注意事項として目地やブロックを固定するために用いられるモルタル(袴状に盛り付けられる)の箇所はドライテックが薄付となるため割れやすいため避けなければならない
アップル生コン小石興業でもドライテック始まりました
【透水宣言】生コン工場向け ドライテック製造方法【マニュアル】
生コンマッチング:https://www.nr-mix.co.jp/matching/
生コンマッチングでは「生コンソリューションが見つかる」をモットーに生コン工場にとって新しいチャンスとなり得るテックやプロダクトを紹介している。
キラーコンテンツともいうべきドライテック(ポーラスコンクリート舗装)はSDG's、ESG評価の追い風を受けて市場が急拡大している。
現在1ヶ月でおよそ1000m3程度のドライテックが全国で普及している。
領域は舗装だ。
ありとあらゆる地面が対象だ。
地球に蓋しない材料。
95:5でアスファルトに押されている。
それが仮に逆転したら。
膨大な市場が拓くことを意味する。
単純な比較にはならないが2018年の生産量は4100万t(日本道路建設業協会より引用)。
仮に、ポーラスコンクリートが4100万t出荷したとしたら1,782万m3(密度2.3で計算)出荷されることになる。
全国には3200工場あるから、1工場あたり平均で年間5,569m3生産されるようになる。
生コン工場の経営の柱となりうる規模感、ボリュームだ。
最強の生コンソリューションといってもいいだろう。
現在12,000m3(年間)だからおよそ1500倍の市場が拓くことになる。
(実際アスファルトよりコンクリートの方が版厚が厚いためさらに大きな生産量になるはずだが)
伸び代しかない。
現在、生コン業界で伸び代しかない領域ってあるだろうか。
リサイクル、あるいはポーラスコンクリート、だけだと思う。
そのどちらも生コンポータルではカバーしている。
しかも、2050年カーボンニュートラルに向けて追い風ビュンビュンだ。
何もしてなくとも背中を押される時代が到来している。
さあ、生コン製造者たちよ、立ち上がれ。
市場は自ら創造するものだ。
下請け使いっ走り根性は捨てろ。
組合ぶら下がり根性は捨て去れ。
生コンラストワンマイルの誇りを取り戻そう。
宮本充也