2021/04/23
【静岡】「雨の多い我が国において、環境だけでなく働く人にも優しい」かとり商事

静岡県伊豆の国市。前回施工途中に雨が降り始め中断していた現場の2日目の施工の様子。玄関側は水勾配が取れているがだんだん平らになってしまうので、水たまりができないように駐車場全部を施主に提案したが、カーポートの下は普通の土間コンクリートで外を透水性となった。
製造:長岡生コンクリート(担当:Masatsugu)、施工:かとり商事(担当:川口哲哉、8m2、10mm厚、4名)
熟練の技
施工Before。
前回の続き。
手前側が前回完成させた駐車場舗装。
続いた雨が止んだのでいよいよ2日目の施工が始まる。
かとり商事のようにドライテックの施工に慣れた施工者はゆとりが生まれる。
写真は現場で材料をふるっている様子。
非常に細かいことだが、ドライテック表面にはよく見ると大きい骨材と小さい骨材がばらつくことがある。
大きい骨材が多い箇所は粗い見た目となるので、ふるった細かな骨材を散布し仕上げると見栄えが良くなる。
(ふるって残った大きい骨材は下地などに回し仕上げ面にならないようにする)
ベニア板を噛ませることでプレートマークと呼ばれる凸凹を防止することができる。
熟練の施工者でも凡事徹底。
安定した品質を望むなら熟練の施工者に依頼するのが鉄則だ。
施工After。
残り8m2は4名であっという間に完成。
まっ平らな舗装の出来上がりだ。
雨には強いけど、雨が降ってる時には施工しない
ドライテック(土間コン、舗装)施工中に雨に打たれても大丈夫なの?という質問をよく受け付けるが、「大丈夫」と答えられる動かし難い証拠、論より証拠がこの動画を見ればわかる。施工直後の透水実験
「ドライテックは雨に強いです。土間コンのように少しでも雨が懸念される日には諦めなければならないなんてことはありません」
これは事実だ。
何よりも、今回も「あっという間に終わる」性能が示されているが、降水確率80%とかでも、晴れ間が覗く時間帯はある。
その雨が降っていない時に仕上げまでできちゃう。
ブルーシートで覆っておけば、どんな強い雨に叩かれても大丈夫。
だから、梅雨時期などでも工程が組みやすい。
ドライテックの強みだ。
事実、多少の雨、雨水が骨材周りのペーストを洗い流してしまうほどではない程度であれば、施工も問題はない。
だからといって、「雨のさなかに施工できます」と言っているわけじゃない。
「それだけ楽ですよ」ということを伝えたい。
アスファルトもそうだけど、やっぱり雨が降り始めたら施工は中断して、そこまでで仕上げておくように勧めている。
スランプ0cmだから型枠までで仕上げて自立することができるため任意の場所で施工を中断できるのもドライテックの土間コンにはない強みと言える。
今年もやがて梅雨の時期がやってくる。
このところとても気持ちの良い天気が続いている。
春というよりも、もはや初夏か。
僕が子供の頃と今とでは気候が変化しているように感じる。
自然災害も激甚化しているようだ。
SDG's、ESGと横文字が喧しいが、コロナ禍いよいよ人類は決断を迫られているようだ。
各国でCO2抑制についての目標値が明確に打ち出されている。
あらゆる産業の中でもっとも「大地を削り、汚し、蓋し、CO2を焚いている」生コンクリート産業こそ意識を変革し行動を変え、世界の景色を変えていく必要がある。
その実践として。
「地球に蓋しない」ポーラスコンクリート舗装の普及に努めている。
そんなポーラスコンクリート舗装は、雨の多い我が国において、環境だけではなく働く人にも優しいプロダクトとなっている。
宮本充也