2021/05/01
【静岡】「知らないだけで、ぬかるみや雑草、排水、コケ・カビに苦しむ人たちがいる」リードブル

静岡県富士市。長岡生コンクリート(生コンポータル運営)では現場チェックシートによる現場共有が始まっている。現場は無線を兼ねたスマホで撮影されチェックシート共に仲間たちに即時共有。ドライテックの採用理由は、「水がたまらないように」。(なみさん報告)
製造:長岡生コンクリート(担当:masatsugu)、施工:リードブル(担当:杉山力哉、30m2、70mm、4名、2時間半)
犬走など狭い場所ならドライテック一択
最近では現場チェックシートなるものが自発的に運用されている。
生コン製造という業種はみんながそれぞれの持ち場を持っている。
生コンを製造、配車、配達して荷下ろし、工場設備のメンテナンス、残コンや汚水の処理、品質管理、現場調査、バックオフィスその他多岐に渡る。
それぞれは基本的に1人で持ち場を預かり会社の代表として活躍する。
生コンポータル(長岡生コンクリート)で特に大切にしていることは現場共有。
孤独になりがちな業務を少しでも会社の仲間たちと共有し合い思いやりを醸成する。
個人と個人の間に余計な壁や階層を生み出さないように努力する。
情報の伝達に壁と階層を設けるとそこには疑心暗鬼や不信が生まれてしまう。
だから、毎日なるべく現場共有をしたり、挨拶や声かけをする。
長岡生コンクリートのある長岡さくら工場はとても明るい雰囲気の職場だ。
今回は現場共有を誰よりも積極的に率先するナミさんからの共有となった。
施工Before。
こうした犬走や玄関前アプローチなどの狭いスペースでは確実に「水はけ」が問題となる。
排水設備を設置しようにもそれだけの面積が確保できない。
例えつけても勾配(水を流すための傾斜)を設定できない。
舗装しなければ雑草がグングン伸び放題になるだろうし、雨の日はぬかるみに苦しむ。
もう、ドライテック一択、というのはエクステリア界隈では少しずつ浸透し始めている。
「生コンを買うように、透水性コンクリートを購入できる」
全国600の生コン工場が支えるドライテックは生コンのように生コン車で届き自分たちの手で施工される。
電気、水道、生コン。
電気、水道、ドライテック。
そんなポジションを目指している。
生コン車から生コン同様排出されるドライテック。
生コンと違うのは、スランプ0cmということ。
締め固めた後はその仕上がり高さより沈まない。
自立する。
密度も2.0を割るくらい軽い。
だから、生コンよりも施工が楽。
これが、多くの施工者を魅了して離さないドライテックの強みとなっている。
その施工性は特に狭小部で発揮される。
もし、こうした狭い場所で従来の生コンを用いて土間コンを施工したとなると、およそまる1日掛の作業となる。
生コンは密度が2.35とされており、大量の水を含んでいる。
密度差から、軽い水は上面に浮いてくる(ブリーディング水、余剰水)ため、仕上げ前にその水が乾くのを待たねばならない。
その後からかがみ込んで2〜3回金鏝で擦る(仕上げ)必要がある。
一方のドライテックにはブリーディング水の発生がない。
均されたら即座に仕上げに移ることができる。
金鏝仕上げではなく、プレートコンパクタやタンパなどによる締め固めであるためかがみ込む作業ではない。
楽ちん作業。
施工After。
30m2の犬走り、玄関前アプローチは4名で2時間半で施工完成。
舗装されているから、ぬかるまない、草は生えてこない。
路面滞水しないからコケ・カビの生育も防止できる。
さらに、水が吸い込まれるから水はけ(水たまり)の問題も解消される。
全国各地のトップランナーエクステリア会社では固有の取引先生コン工場からドライテックを仕入れてそれぞれの現場に用いられている。
これまではそんないちいちの現場は情報として埋もれてきた。
伝えられることはなかった。
インターネットと企業関連携の時代、こうした有益な情報は伝えられ、伝わる。
有益な情報が辺境で埋もれ、燻ることはない。
生コンポータルではそんないちいちの現場にきちんと光を当てることによって「生コンをもっと身近に」する活動を実践している。
知らないだけで、ぬかるみや雑草、排水、コケ・カビに苦しむ人たちがいる。
生コンをもっと身近に。
たったそれだけで、救われる多くの人たちがいることを僕たちは知っている。
宮本充也