2021/05/06
【神奈川】「浸透性アスファルトは数年で目つぶれを起こしたわみ水たまりが発生する」ワイエイ.ケイ・小島商店

神奈川県相模原市。砕石のままにしてあり保育園入口の一番近い所を職員の駐車場にしていた。施主がネットでドライテックを調べ採用。土間コンの場合勾配が設定できず、アスファルトにしても何年かすると目潰れをおこしゆがんで水たまりができることまで調べていらした。
製造:小島商店(担当:小嶋修)、施工:ワイエイ.ケイ(74m2、100mm厚、6名、3時間、タイムラプスあり)
とことん調べてドライテック
施工Before。
もともと砕石のままの未舗装だった。
透水性コンクリートドライテック講座 #14 未舗装・砂利敷と比較
そこは保育園職員専用の駐車場となっていたが、雨の日ともなると水たまりや
施主がインターネットでくまなく情報を集めたあとがわかる。
土間コンクリートで舗装した場合、勾配をつけることが不可能なため、結局水溜まりに悩まされる。
また、仮に浸透性のあるアスファルト(ポーラスアスファルト舗装)を適応したとしても「数年で目つぶれを起こし浸透性(透水性)は失われる」「輪荷重でわだちが発生しそこに水溜まりが発生する」ということも調べ上げていた。
当今の一般人恐るべしと言わざるを得ない。
建設一般でも詳しくは知られていない知識を習得されている。
やはり、「自分ごと」(悩むのは自分。お腹が痛いのは自分)ってのは凄まじい。
水溜まりに困るのは工事をする建設会社でも誰でもない。
住む人、使用する人なのだ。
その意味では、この時代サプライヤーはインターネットに力を入れ情報発信をするのはマストだと思う。
生コンにもいよいよインターネットの時代が到来したのだ。
施工開始。
敷設された材料をレーキ(トンボ)やプラゴテで真っ平らに均し、その後をプレートで追いかけるようにして締め固めれば仕上げ。
土間コンと違って微妙な勾配(2〜3%)をつけなくても水溜まりは発生しない。
施工After。
74m2の駐車場は6名でたった3時間で終了。
また、石油製品のアスファルトと違ってコンクリートはガラスや陶器の仲間。
透水性コンクリートドライテック講座 #1 コンクリートとアスファルト
変性しない。
たわまない。
だから、いつまでも水を通すための空隙は保持されるし、たわみで平坦性が失われるような心配もない。
職員思いのお施主さんの夢はこうして叶えられた。
インターネットで生コンの情報発信を本格的に始めて6年目。
もう5年もすればインターネットネイティブ世代が業界のリーダーとして頭角を現してくるだろう。
そうなれば、さらに生コンという価値はネットに後押しされてもっと身近になろう。
一般のお施主さんが今回のようにとことん調べまくる人ばかりというわけじゃない。
どちらかといえばマイナー(イノベータ)に属する。
それでも、イノベーター理論に従えば、ここからアーリーアダプターに接続し、閾値が待っている。
水を通すコンクリートが世界の標準になる。
その時はもうすぐそこまで来ている実感がある。
宮本充也