2021/06/18
「生コン工場でドライテック配合他の打ち合わせをしている様子を撮影した動画」

現在620を数える生コン工場が支える透水性コンクリートブランド「ドライテック」は今もまだ拡大を続けている。初めて製造されるドライテックには必ず製造指導員が立ち会う。「生コン工場でドライテック配合他の打ち合わせをしている様子を撮影した動画」。
ガチ配合打ち合わせ
透水宣言 ドライテック配合説明の様子
ドライテック施工指導の映像や写真はたくさんありますが プラントでの配合打ち合わせの様子はあまりご覧になられたことがないのではないでしょうか。
実際どういう感じなの?という疑問もあるだろうと勝手に解釈して映像にしました。
まさつぐさんが大活躍しています。 どうぞご覧ください。
※ 業界に関係のない方にはぜんっぜん意味も分からない映像だと思います。 何か気になる点がございましたらFBいただけると嬉しいです。 ただ、「これを見たら打ち合わせがいらない」といったようなものではなく あくまで雰囲気をイメージできるものとご理解いただければ幸いです。
ドキュメンタリータッチで製造指導の様子を撮影した。
出演は製造・施工指導員として長年のキャリアを持つ MASATSUGU。
まさつぐだ。
写真は骨材ヤードの前で生コン工場職員と立ち話。
この内容、ガチの舞台裏なので、一般の方がご覧になってもちんぷんかんぷんだろう。
プロの施工者だって「わけわからん」だと思う。
ドライテックに配合される化学混和剤に関する説明が展開されている。
特徴としては生コン車で納品されるドライテックは現地での調整が効きやすい。
アジテーターの中にこうした液剤を投入することで材料のコンシステンシーの調整ができる。
ダンプトラックでの搬入ではこうはいかない。
いよいよ生コン車(アジテータートラック)への投入。
この時、F材(ドライテックのキーバインダー)と合わせて液体化学混和材を投入する。
通常生コン工場はJISで定められた材料以外(例えば、F材など)をプラントミキサーに投入することを敬遠する。
そのため、16年の歴史の中でプロダクト「ドライテック」はなるべく、製造者の物心両面の負担を軽減すべく様々な工夫を重ねてきた。
この投入方法もその一つ。
簡易ダレ試験による性状(コンシステンシー)チェック。
目視で含水量をあらかた把握することができる。
出荷時、そして、現場到着時にこちらの試験を推奨している。
生コン工場(製造者)の責任限界について熱弁をふるうまさつぐ。
現場に到着して荷下ろしが始まればそこからは品質に関しての責任は施工者に移る。
製造者としてはそれまでの品質を保全する責務がある。
なお、施工者に責任が移るとは言っても、生コン車はアジテート機能(攪拌)を有しているため、微調整については気軽に相談に応じてくれるはずだ。
調整用の混和剤やセメントを助手席にストックしてある場合もあるし、多少の加水(本来JISでは禁止されている)で含水量の調整を図ることもできる。
なお、配合は少量の加水をしても強度上問題が生じないように設計してある。
なるべく加水は避けたいが、仮に実施する場合でもコツが動画で説明されている。
こうしてドライテックは無事生産者の元から現場に出荷されていきました。
製造者にとってのドライテック
ドライテックの普及に携わって16年。
世間の認知を得るためには3種類の人間の満足を満たす、要望に応える、必要があることがわかった。
まず、もちろんは発注者、施主の満足だ。
事業開始当初、僕たちはこの点にばかり意識を向けていた。
財布を持っている人が一番偉いと思っていたからだ。
誰が買うって、わかりきっているから。
でも、それだけではダメだった。
施工者。
「さあ、1000m2買いますよ。持ってきてください」
とある大規模プロジェクトで採用されたドライテックだったが、結果は惨憺たるものだった。
市場チャネルを構成する2番目の人物施工者の理解がなければドライテックは形にならない。
彼らに嫌われたのでは満足いく品質で顧客に届くことはなかった。
そして、最後にして最も大切なのが製造者だった。
「東京で設計した北九州の建物の外構にドライテックが採用されました」
「はて、北九州では製造をしてくれる生コン工場がおりません」ってやつだ。
冗談みたいなガチな話。
こうした経験を踏まえて、生コンポータルでは、施主はもちろん、施工者、製造者、それぞれが舗装に寄せるニーズにフォーカスして情報発信に努めてきた。
【透水宣言】生コン工場向け ドライテック製造方法【マニュアル】
ドライテックの製造は何も大変なことはない。
どちらかというと、「楽して儲かる」。
従来の考え方だと、この「楽して儲かる」ってさも悪いことをしてるように感じる人が多い。
でも、誰にとっても、「楽して儲かる」でなければ、プロダクトやサービスは普及しないというのが率直な実感だ。
施工者にとって「楽して儲かる」でなければ、ドライテックは今のように普及していなかったろう。
そして、最も大切なのは、生コン製造者にとっても「楽して儲かる」プロダクトであるということ。
生コン工場はJIS製品の生産・出荷にただでさえ忙しい。
品質管理の実務は大変な労力だ。
そんな生コン製造者に、「顧客が求めてるんだから、ちょっと我慢して練ってくださいよ」みたいな不遜な態度はご法度だ。
「こんなに楽に製造できて、粗利率も高いから収益性もいいんですよ」
でなければダメ。
ずいぶん舞台裏の話をしてしまったが、今日は生コン工場、つまり製造者にとってのドライテックについてマニアックな話題をブログとしてしまった。
今朝、目が覚めた時に気づいた「コンタクトレンズがねえ」事変だが、なんとか最寄りの眼鏡スーパーでゲットすることができた。
店員のお姉さんと視力とかコンタクトレンズの度数について会話してる時に、「お姉さんは、いくつですか?(もちろん視力)」と尋ねたところ、「23歳です」と返事があった。
最近の若い人はなかなか手強いのかもしれない。
朝から一悶着あったが、そろそろお昼ご飯の時間である。
今日はカレーセイロを食べる予定だ。
楽しみだ。
生コン製造者の皆さん。
ぜひ、引き続きドライテック(ポーラスコンクリート)の製造をともに頑張ってまいりましょう!
カーボンネイティブのプロダクトとして僕たちラストワンマイルが輝ける分野です!
⚫︎参考記事: 《脱炭素》「錚々たるテクノロジーグループに肩を並べて紹介された透水性コンクリートのサプライチェーン」RRCS
宮本充也