2021/06/21
【静岡】「土間コンだと物足りない」「洗い出しなら水を通すドライテックで」大和ガーデン

静岡県三島市。施主より、「土間コンクリートで全部やるのも何か物足りないので何かないですか?」と尋ねられた。また、土間コンだと水勾配で建物側が高くなってしまうため、透水性コンクリートを勧め採用。半分は土間コンクリートで半分は透水性コンクリート。
製造:長岡生コンクリート、施工:大和ガーデン(担当:髙橋優也、75m2、100mm厚、6名、2時間30分、タイムラプスあり)
施工動画
土間コンだと物足りない
施工Before。
住宅駐車場。
元々の構想は定番の土間コンクリート。
「土間コンクリートで全部やるのも何か物足りないので何かないですか?」
施主の希望もあり、また、土間コンだと水勾配で建物側が高くなってしまうこともあり、ドライテックを提案。
ドライテック、土間コンを組み合わせることで、水勾配の高低差を緩和させる。
先行して完成されている土間コンはブルーシートで養生。
残された部分にドライテック打設開始。
左側が転圧(締め固め)が終わり仕上がっている。
右手に新しい材料を打ち次いでいく。
また、長時間放置しているとドライアウトと言って施工不良(初期骨材飛散など)の原因となるため、早めの処置が必要。
施工After。
75m2のドライテックは6名で2時間30分で完成。
これだけの規模であるにもかかわらず半日もかからないで終わる。
「土間コンだと物足りない」
そんな感性に応える提案はこれまで洗い出しが定番だったかもしれないが、同様のゴツゴツとしたドライテックが採用されるケースがつと増えてきた。
洗い出しは化粧砂利などを配合したモルタルを洗うことによって表面のテクスチャを楽しむ。
手間がかかる分それだけ費用も嵩むが、残念「水を通さない」。
その点、ドライテックは見た目のテクスチャも楽しめるだけじゃなく、「ちゃんと水通す」。
だから、今回の排水勾配による高低差という問題も解消してしまう。
一石二鳥。
もちろん、いくらインターネットが普及して一般の方々もエクステリア材料に明るくなったとはいえ、まだまだ細かな話(ドライテックが水を通すとか)をみんながご存じってわけじゃない。
そこはやっぱりプロの提案が必要な領域。
その領域はいつまでも消えることはないだろう。
「洗い出しなら水を通すドライテックで」
インターネットで調べた施主からあれこれ言われる前に施工からこんな提案ができたら素敵だ。
今回の施工実績はなんと地元三島だった。
全国各地から寄せられる問い合わせ。
でも、やっぱり、地元からの問い合わせはちょっと特別だ。
それは、どの地域に操業している生コン工場いずれも同様だと思う。
インターネットで地域の別なく全体に情報発信をしているのに地元でニーズが生まれ実際に納品されるって結構感動する。
それこそ昔は地元の設計事務所をせっせと営業巡回していたり懐かしい。
その当時はちっとも売れなかったけど笑。
(もちろん、ご採用いただいた設計事務所は稀ですがいらっしゃいましたが)
インターネットの実力を実感する。
やっぱり、これからも、インターネット1stだ。
そして、プロダクトもドライテック1st、もっと言えば、「練って運ぶ1st」で頑張りたい。
僕たちは生コン工場。
物販はもちろん業務としてやらないわけではないけど、本業は「練って運ぶ」。
ぶれたくない。
インターネット1st、練って運ぶ1stでこれからも頑張ろう。
宮本充也