2021/07/17
【福島】「水はけ、水たまりに悩んでいた時代があったらしいよ」青島建築・会津中央レミコン

福島県会津市。家の前が土で雨が降ると水はけが悪く水たまりができていた。「家の前は平らにしたい」「水たまりはヤダ」施主よりドライテックが指定されていた。皆さん大工さんだったがなかなか上手にできた(masatsugu談)。冬には雪かきもあるので段差がなるべく出来ないように気をつけて施工。
製造:会津中央レミコン(担当:高久修一)、施工:青島建築(担当:青島和毅、52.6m2、120mm厚、5名、3時間、タイムラプスあり)
水たまりはヤダ
施工Before。
家の前がもともと土になっていて雨が降るとぐずぐずになっていたという。
リニューアルを計画するにあたり、「平らにしたい」「水たまりはヤダ」と施主にてインターネットなどであれこれ調査。
ドライテックの性能を知り大工さんに施工を依頼。
YouTubeやHP、SNSなどでDIYもできる施工性能が謳われており、職種は違うものの大工さんたちがドライテックの施工を行うことに。
もちろん、生コンポータルから施工指導員が駆けつけ手厚いサポートも行われた。
製造はご当地の会津中央レミコンが担当。
地元では任せて安心安定の同社は何事にも積極的な姿勢でドライテックも嫌がらず喜んで協力くださった。
そんな工場だ。
きっと生コンクリートの品質も安定しており多くの顧客のハートを鷲掴みにしていることだろう。
万全の体制で施工が始まる。
ドライテックの材料は厳密にいうといくつかの種類に分けられている。
2005(最大粒径20mm)
1505(同15mm)
25mm(砂利)
の3種が一般的な生コン製造工場で採用されている骨材の種類であり、施工者はいずれかを選択する(あるいは一択)することになる。
今回は25mm(天然砂利)を標準化している工場だった。
見た目からはわからないかもしれないが、比較的粒径は大きく、それだけ確保される空隙・隙間も大きくなるため、透水性能は向上する。
ただ、見た目がよりゴツゴツとすることを嫌う向きもあるが、逆にヘアークラックなど無害なひび割れについては目立たなくなるというメリットもある。
性能とは、価値基準によってまちまちであるため、いずれにせよトレードオフの関係がある。
今回のケースでは「平らにしたい」「水たまりがヤダ」が要求される性能。
施工性についてはいずれもさほど変わらない。
また、地域や工場によっては7号砕石(5mmアンダー)やジャミ(13mm・10mmアンダー)などの特殊骨材を備えているケースもあるので興味があったら確認してみよう。
施工フローは至ってシンプル(敷設された材料をレーキなどで平らに均したらプレートコンパクタ30kgタイプで締め固め)なものでだからこそDIYにも向いている。
大工さんは普段舗装の工事なんか専門じゃないから、言ってみれば「素人に毛が生えた」程度(失礼汗)とはいえ、見事な作業進捗。
施工指導員MASATSUGUも太鼓判を押す。
施工After。
52.6m2のドライテックは大工さん5名でたった3時間で終了。
施主の希望である「玄関前は平らに」は見事叶えられ、このスカスカの空隙はどんな豪雨でも「まるで雨が降ってないかのように」ガンガン水を吸収してしまうことだろう。
「水はけ、水たまりに悩んでいた時代があったらしいよ」
これだけは断言しておこう。
10年、20年後の令和っ子、あるいはその次の世代には、「水たまり」という言葉は死語となっている。
大辞林からも削除されるのではないだろうか笑。
あるいは、古典の教科書で紹介されて、古典が得意な子は知っている、みたいな存在になるのではないか!!!
そんなこんなで(?)、仕事が大変楽しいです。
全く売れなくても、クレームに引き裂かれそうになっても、16年間辞めずにじっと堪えて続けてきて本当によかった。
最近では本当に全国各地の施工業者さんからのご連絡が後を絶たない。
今日も、来週も、結構オンラインセミナーの受講を予定している。
そんな現場ラストワンマイルの人々と今の時代は気軽にオンラインで繋がることができる。
土間コンとか駐車場とか、あるいは水はけ、勾配、などそんな共通項なら「やる気」「積極性」だけで僕たちはすぐに繋がれる。
いい時代に仕事をしているとつくづく感じる。
ここ数日ゆとりのある生活を過ごしていたが一昨日あたりからなかなかの充実っぷりで、今日はこれから岡山、博多、帰りに兵庫と出張が始まる。
5泊6日、まあまあ長期出張だ。
お写ん歩、温泉、みたいな優雅なことができなさそうだ笑。
ON・OFF交々のラインで多くの人々に出会い、いろんな意見を聞き、いろんな感動を覚えることで僕自身や組織、そしてプロダクトはさらに進化し、さらに世の中のためになっていく。
そんなプロセスが僕にとっては最高に幸せ。
引き続き僕の真骨頂である「しつこい」「続ける」を磨き込んでいきたいと思う。
透水性コンクリートは確実に新しい時代のニーズに応えることを知っているから。
宮本充也