2021/07/31
【岡山】「ドライテック、どうやって買えばいいの? 広がる製造・施工体制」岡北生コン 鏡野工場・エクステリアセンター森元

岡山県鏡野町。土間コン vs ドライテックの時もあるけど、土間コン先輩とのコラボができるのもドライテックの特徴。排水スリットや、際・端部、狭隘部など、ココイチ水はけが問題となる場所だけに採用ってのも、見た目的にもありかもしれない。
製造:岡北生コン 鏡野工場、施工:エクステリアセンター森元(担当:黒瀬義秀)
土間コン先輩とコラボ
採用の経緯は岡北生コンに度々寄せられるドライテック製造の問い合わせに関心を持ち、施工実績の豊富なエクステリアセンター森元に頼んで試験製造の運びとなった。
簡易ダレ試験と呼ばれる写真の試験方法は材料の適切なペーストを確認するもの。
容器に入れ30回シャッフルした時の材料表面に艶があること。
排出した時に、容器にすだれ状にペーストが付着していること。
一度製造を経験すれば次からはいつでもドライテックを出荷できるようになる。
慣れれば普通の生コンとなんら変わらない製造プロセスを踏むことも可能だ。
施工After。
まさに、土間コン先輩とのコラボ。
土間コン先輩ができない、「排水」と言う機能を、後輩ドライテックが気を利かせて担当。
ちゃんと先輩を立てることもできるのだ、ドライテックは。
そして、生コンポータルでは、土間コン先輩を絶滅させようなんて、これっぽっちも思っていない(どれっぽっちだ)。
適材適所。
土間コン先輩にだって、存在意義はあるはず。
一方、ドライテックはアスファルト先輩のことをあまりよく思っていない。
なぜか?
石油製品だからだ。
プラスチック製品だからだ。
この脱炭素・脱プラスチックの時代に、まだ石油をグツグツと煮るんですか、先輩。
しかも、アスファルト合材を製造する時にも大量の熱を出してますよね、先輩。
そう。
後輩ドライテックは1年坊主のくせに3年のクラスまで乗り込んで行って詰め倒すこともあるのだ。
供給システムが充実してきたドライテック
昨日の竹藤建設さんもそうだし、今日の岡北生コンさんも、岡山。
先行して白石建設さんやひかりコンクリートさんが拓いた岡山のドライテックの領域は全域に及んでいる。
現在全国663工場でドライテックの材料は購入可能。
この数は、全国3200と言われる生コン工場全体の20%を突破していることを意味する。
さらに、それぞれの地域で展開されている施工業者の数は今月大台の2000を突破した。
「ドライテック、どうやって買えばいいの?」
よく寄せられる質問だが、こちらのリストに紹介されている施工業者らは全て直接問い合わせOK。
間に入り込んで、仲介手数料をせびるようなことはしていない。
現在は質より量を優先し、4年半以内に5000突破を目標としている。
製造・施工の両輪が全国に浸透することでいよいよドライテックだけじゃない、新しい時代の要請に答えることのできる生コンクリートは汎用化されることになる。
「大地を削らない、汚さない、蓋しない、CO2を収容するコンクリート」
ドライテックをはじめ、生コンポータルが志向する新時代の生コンクリートにとっては何よりも供給インフラが重要。
電気、水道、生コン。
あまりにも身近すぎて意識されることすらない。
そんな生コンクリートを志向している。
今回のように、土間コン先輩とのコラボ、ほんのちょっとだけ使いたい、って時にも生コン工場はフットワークが軽い。
工場それぞれの考え方にもよるが、「0.5m3から配達」してくれる工場も少なくない。
(ちなみに、当社工場のモットーは「0.5m3に魂を燃やせ」)
ホームセンターや建材店でインスタントコンクリートを買うよりも余程安くて楽。
「生コンをもっと身近に」
その理念を形にするためには、製造・施工体制の強化が急がれる。
宮本充也