2021/08/22
【香川】「『旗竿地で(排水のための)勾配が足りない』なんて悩みにも応える製造・施工ネットワーク」松尾建材・エクスショップ

香川県高松市。旗竿地の様なお宅で乗り入れ道路勾配がない。施工は朝のうち雨が降り路盤に水がたまっていた為外側に水勾配をつけながら水処理をした。(Masatsugu共有)
製造:松尾建材(担当:松尾久)、施工:エクスショップ(59.8m2、80mm厚、5名、4時間、タイムラプスあり)
「旗竿地で勾配足りない」透水性コンクリートで解消
施工Before。
建物から接道部排水設備までの延長で排水するための勾配が取れない。
無理して取ろうとしたら舗装が玄関よりも高くなっちゃう。
途中に排水設備を設置すれば、それだけ工事費が十万円単位で嵩む。
舗装をかけなければ写真でも見てもわかるように雨が降ればずるずるグダグダ。
水浸し、ぬかるみ。
こうなるとドライテック(透水性コンクリート)一択となるのだ。
施工前には路盤に溜まっている水たまりをきちんと処理してからでなければいけません。
「朝のうち雨が降り路盤に水がたまっていた為外側に水勾配をつけながら水処理」(Masatsugu)
では、施工開始。
施工プロセスは大きく分けて3点。
材料を敷設(ふせつ)してレーキやプラゴテで平らに均したらプレートで転圧(仕上げ)。
これを繰り返していく。
写真でもわかるように、特に端部(縁部)についてはタンパを使って入念に締め固める。
割れやすい箇所でもあるからだ。
敷設、均しを追いかけるように、プレートが締め固めていく。
それで、仕上げ。
とにかく、早い。
早くも終盤戦。
早い。
圧倒的に早い。
これは、工程が上述のように単純シンプルだからこそ。
通常の生コンクリートを用いた土間コンの場合は、敷設、均し(水勾配を気にしながら)、さらに乾き待ち、それからの、金鏝仕上げ、あるいは刷毛引き仕上げ。
丸っと1日かかる覚悟が必要。
施工After。
59.8m2のドライテックは5名体制で4時間で完了。
勾配が足りなくても、水はとどまることなく直ちに吸収される。
地面が排水設備。
ぬかるみの心配もない。
草も生えてこない。
圧倒的な性能だ。
旗竿地で勾配が足りないなんて時も日本全国現代は安心の庭づくり
エクスショップが施工した。
場所は香川県。
生コンは松尾建材が納品。
このブログを書いている僕は静岡県伊豆地方在住(ということになっている。あんま家にいないけど)。
香川県には縁もゆかりもない。
全国対応をするエクステリア資材ネット販売日本一エクスショップにドライテックを扱ってもらうには地場産業生コン工場は追いつけない。
だって、伊豆地方で生コン工場を操業する長岡生コンクリート(生コンポータル)では香川県まで半製品ドライテックを運べないから。
そこで、ネットワークが必要になる。
地域、枠組みを超えて共同するあり方がなかった生コン産業に創発を促す新しいプラットフォームとしてのネットワーク。
インターネットと企業間連携。
それはそれぞれの地域の施工業者とも手を携え新しい時代に求められる新しい生コンクリート(ドライテック)の供給インフラとなった。
青森でも、香川でも、静岡だって、沖縄だとしても、どんな地域で発生した新しい生コンクリートプロダクトは、全く縁のない地域に普通に納品されるようになったということだ。
だから、通常であれば「旗竿地で水はけ問題に困った!」というニーズ、問題に対して答えていた静岡県の生コン屋さんのドライテックは香川には届くことはなかった。
今は違う。
全国どこでも、インフラさえ構築してしまいさえすれば、国外だって、その価値を届けることができる。
インターネットと企業間連携が創発を生み出しているのだ。
大枠・骨組みは完成している。
あとはディテール(決済をより安心で簡単に、とか見積もり入手をもっと早く安心に、とか)を詰めていくだけだ。
ドライテックは日々進化している。
中央統制を前提とした従来型のプロダクトと違ってそれぞれの地域でそれぞれの独自の進化を遂げている。
生み出した人たちの手を離れて、これからのものづくりは自己組織的に広がっていくのだと思う。
宮本充也