2021/09/06
【山梨】《美しいドライテック》「いよいよフッコー本社に完全版ドライテック展示場が完成!」滝田建材・フッコー

来週完成予定です。2005仕様2面。6号仕様身障者用1面。トップコート仕様2面2色。撒き石仕様1面。化粧砂利敷き仕様1面。インターロック仕様1面。おおよそ140m2です。(成明さん共有)
製造:滝田建材 中道生コン工場、施工:フッコー(担当:渡辺理)
意匠材ドライテック展示場着工
場所はフッコー。
ここはは「犬のマークでお馴染みの」老舗仕上げ材メーカー本社であり、ドライテックのキーバインダー「F材」の製造工場。
生コンポータルでは現在体験型エクステリア・ガーデン展示場の建設が進んでいる。
⚫︎参考記事: 「《体験型》ドライテック他エクステリア資材展示場着工!温泉・ウッドデッキ・プール・目隠しフェンス・ガーデンキッチン・焚き火etc」庭キャンプ・庭ーケーション
ともに16年間苦楽をともにしてきた盟友杉山成明さん率いるフッコー本社では奇しくも完全版ドライテック展示場が着工した。
「来週完成予定です。2005仕様2面。6号仕様身障者用1面。トップコート仕様2面2色。撒き石仕様1面。化粧砂利敷き仕様1面。インターロック仕様1面。おおよそ140m2です。」
あらゆるドライテックの仕上げ表現を見学できるよう配慮されたものだ。
万感の思いが込み上げてくる。
フッコーは押しも押されぬ意匠材メーカーだ。
ドライテック事業ローンチ当時、フッコーは(そして多少なりとも当社長岡生コンも)このプロダクトのことを「意匠材」として捉えていた。
普通のポラコンじゃつまらない。
まだ、普及もおぼつかない時代に僕たちは「より美しく」「より華やかに」「より高機能を」、それが消費者や設計事務所にとって「より良い」と信じて疑わず、ドライテックを美しくしようとしていた。
その後の妥協(笑)についてはこれまでも何度も紹介してきたのでここでは割愛する。
ただ、紆余曲折あって、現在基本的には通常のポラコンをベースとしてドライテックは展開している。
そして、15年目の昨年フッコー担当者渡辺理さんの尽力によりグッドデザイン賞2020金賞を獲得。
足元の逞しい普及の成長にいよいよ「グッドデザイン」「美しい意匠」が花を添えた。
ここからはいよいよ名実ともにフッコーのお家芸ともいうべき「意匠材としてのドライテック」の追求が始まる。
材料供給は地元生コン工場滝田建材 中道生コン工場から。
同社では通常の2005と呼ばれる規格骨材のほかに、1505や7号など、多彩な骨材のドライテックを柔軟に供給可能な工場だ。
「意匠材としてのドライテック」を力強く支える。
施工Before。
既設舗装は解体・撤去され、必要厚さに掘削、路盤が施工され、種類ごとに型枠で仕切られている。
満遍なく(水たまりができない程度に)散水し、型枠や路盤に材料の水分を奪われないよう配慮する。
そして、施工が始まる。
敷設された材料はレーキやプラスチックゴテで平坦に均され、最後プレートコンパクタ(幅広タイプ、通常タイプともに30kgタイプ)で締め固めれば仕上げ。
施工After。
各種「意匠材としてのドライテック」のベース舗装が完成した。
この基礎に各種表現が盛り込まれることとなる。
完成は来週に控えているそうだ。
訪問者は「地球に蓋しないコンクリート」ドライテックの様々な意匠表現を見学することができる。
フッコーの主たる顧客は組織事務所やアトリエ系と位置付けられる設計事務所や建築家たちだ。
彼らの創作欲を満たすような、或いはインスパイヤが得られる、そんな美しいドライテック展示が完成する。
「美しいドライテック」「どこにでもあるありふれたドライテック」みんなちがってみんないい
事業やプロダクトは「嘘つけない」とつくづく思う。
やはり、フッコーにとってのドライテックは意匠材だったのだ。
そして、生コンポータル(長岡生コンクリート)にとってはドライテックは意匠材ではない。
汎用材であり、土間コンや砂利敷きのように、あまりにも一般的で普通であり、そうでなければならない材料だ。
これは、嘘をつけない、現実なのだと改めて思う。
フッコーは老舗の仕上げ材メーカーとして長年の業歴を数える。
生コンポータルはいわゆる「街の生コン屋さん」として現在56歳の生コン製造業。
それぞれに、全く異なる成り立ちを背景としている。
その2社がポーラスコンクリート(透水性コンクリート)という共通項をベースに協業し16年が経過した。
その過程で多くの人や企業との連携が生まれ現在のドライテックがある。
「みんなちがって、みんないい」金子みすゞの至言があるが、これがドライテックの真骨頂なのではないかと今にして思う。
フッコーと長岡生コンが全く別の領域で全く別の貢献をしてきたからこそ、ドライテックは今のようになったのではないかとさえ思われる節がある。
もしもドライテックがフッコーだけのものだったら、きっと現在のようにエクステリアや住宅外構で施工業者に愛される汎用品としてのあり方を模索することはなかっただろう。
一方、もしも長岡生コンだけのものだったとしたら、それは決して組織事務所や有名建築家が手がける有数のプロジェクトに採用されることはなかっただろうし、当然GD賞2020金賞なんてあり得なかったはずだ。
フッコーと生コンポータル。
互いが全く異なる組織体だったからこそ、現在のドライテックがある。
これを肝に銘じ忘れてはならない。
そしてこのことは全ての関係性に同じことが言えるのだと思う。
「他者は自分と全く異なる視点で物事や世界を眺めている」
この大原則をきちんと理解して、自分と違うことを拒絶するのではなくて、受け入れる。
尊重する。
「やりたいことをやる。隣人を尊重する。意図せず互いは良くなっている」
このところの僕のテーマだ。
意見が合わなかったり、自分にとって都合が悪いからといって、それを拒んだり克服しようとしない。
尊重する。
言い換えれば、愛する。
相手や外の世界のことに右往左往するのではなくそれをただただ尊重し、自分だけの貢献(強み)に集中する。
そんなふうにしていると、いつの間にか図らずも意図せず互いは良くなっていく。
これが本質的な循環なのだと思う。
フッコーもそうだけど、このところのパートナー企業との関係性は実にこんな感じで美しく循環し始めている。
「美しいドライテック」の探究がいよいよ始まった。
それは、フッコーのこれまでの経験や蓄積が自然と追求するあり方なのだと思う。
そして、生コンポータルや僕は引き続き「地元の生コン屋さん」として「どこにでもあるありふれたドライテック」を探究し続けていくことだろう。
今更、建築家や組織事務所、役所を訪ねて営業したりは柄じゃないからね笑。
成明さんや僕は本当に素晴らしいご縁に恵まれて来たことをここに改めて実感している。
今身近にいるすべての人たちはもちろん僕たちと全く異なる人々で全く異なる意見や信条を持っている。
だからこそ、色んな人それぞれにとってのドライテック、プロダクト、サービス。
そんな多様性が求められる時代にいよいよ突入したのだと思う。
もう、この快進撃は誰にも止められない。
確信に近いものを感じている。
宮本充也