2021/11/30
【岡山】「脅威的なスピードで顔を合わせることもなく施工完了」あとだしじゃんけんワークス

岡山のあとだしじゃんけんワークスが炸裂している。「この見積もり・プラン果たして妥当?」と疑問を抱いた消費者が問い合わせを寄せる。そこに「後出し」でより安く、よりクールな提案を当てる。無敵のあとじゃんは無敵だけじゃない。互いの貴重な時間を奪われることなく完成してしまうことが真骨頂だ。
全てチャット(Discord)で完結の庭づくり
実にあっぱれと言わざるを得ない。
スレッドが立ち上がったのは今月の16日のこと。
きっかけはあとだしじゃんけんワークスに寄せられた岡山の一般消費者の方からの不安の声。
インターネットの現代、消費者は施工者の提案を鵜呑みにせず、庭ファンなどYouTubeやSNSで独自の情報収集が可能となっている。
「水はけ、雑草対策、駐車場にドライテックがいい!」となったら上記マップを参考に最寄りの施工者に無料で直接相談できるし、全国対応のエクステリアネット小売最大手エクスショップも便利だ。
なかなか施工者が見つからない場合は生コンポータルのメールフォームに相談するもよし。
以前と比べて庭づくりの選択肢は実に多様になった。
そして、今回の施主もやはり多くの消費者がそうであるように、「この見積もり妥当なんだろうか?」と疑問を抱いた。
あとだしじゃんけんワークスではそんな尤もな不安に3営業日以内に無料の診断を回答するだけでなくご当地の優良施工店を斡旋もしている。
今回は岡山あとだしじゃんけんワークス(白石建設)が紹介されディスコードにおけるチャットが開かれなんと月内(昨日)に完成までしてしまったという事例だ。
圧巻。
(名前はそれぞれがそれぞれ想い想いに勝手に名乗ってます汗。ちなみに僕のHNはchika amatori)
まず、素晴らしいと思ったのが片平なぎさ(白石建設武南さん)からの助言。
「これ庭として十分素晴らしいですがコンクリート打つ必要ありますか?」
という投げかけ。
どこぞの施工者のように何でもかんでもクロージングに持ち込もうとするいやらしさがない。
押し売りが全くない。
「実際に見てみると芝を無理矢理剥がしてるので砂と芝の残骸でかなり変です...」
のぞみ(消費者の方)も安心して答える。
このあとサクサクと製造・施工・消費それぞれの立場からチャットに書き込まれていく。
こちら、「草木に興味なし」というのぞみさんのご厚意により白石建設の関連会社の事務所の庭に寄贈された植栽。
心温まる一幕だ笑。
そして、完成。
お見事としか言いようがない。
あっぱれだ。
なんともすごいことに、白石建設の武南社長と消費者は一度として顔を合わせず、庭が完成してしまったという事実。
それぞれの専門分野に集中するだけ。
白石建設は製造だから、ドライテックを製造して現場にお届けすることが役割。
そして、施工は施工をすることが役割。
完成に至るまで、およそのやり取りはDiscordで行われ、それぞれはそれぞれのタイミングで(例えば湯上がりにリビングでウィスキーを飲んでいる時かもしれない)希望を書き込む。
その希望に対して、(休憩中に競馬中継を聞きながらかもしれない)チャットに提案が書き込まれる。
まるで、そこに、「交渉」とか「仕事」といった雰囲気がないのだ。
これが、これからの時代の、新しい庭づくり。
「すべてはお客様のため」とか、「お客様第一主義」と掲げておきながらも顧客を欺く見積もりやプランを提示する施工者は後をたたない。
それはそれぞれが悪いのではなく、産業構造に僕は問題があると思っている。
⚫︎参考記事: 《コラム》「どうして人は縦割り・階層に属すると思いやりや大切なことを失ってしまうのか」(週刊生コン 2021/11/29)
階層や壁で分断されると人々の心には不安や疑念、不信、恐れが生まれる。
だから、「この見積もり大丈夫なんだろうか?」とプレッシャーに押しつぶされそうになる。
武南さんが着想をしたこのあとだしじゃんけんワークスは現在生コンポータルでコンテンツ化・運営され多くの人々の不安を取り除くことに貢献している。
「やっているこっちも楽しい」
これが、本音だ。
何も、「世直し」みたいな偽善者ヅラをするつもりはない。
楽しいからやる。
動機付けはそれだけで構わない。
実際に多くの人たちが喜んでくれて、ありがとうと言ってくれて、僕たちも楽しくやらせてもらってる。
それにしても今回は実にたまげました。
顔合わせという「交渉ごとには絶対に必要」と考えられているそれが行われず庭ができちゃったんだから。
これからますます何が起きるかわからない時代に突入するのだろう。
あとじゃん先生(宮本充也)