2017/12/30
「今後東京電力には一切営業に行かない」 鉄塔・塔内・舗装・透水性コンクリート

ペルソナを徹底的に満足させようとする行為は結果的にペルソナ以外の集客をもたらす
ペルソナという言葉がある。
マーケティングの用語だと思う。
自分たちの価値を届ける対象は誰か?
顧客は誰か?
冒頭から偉そうに書き始めてしまって後悔をしている。
僕の生コン人生で最も力を注いでいる分野は、
営業(セールス)
モノを売るという仕事。
生コンという業態には欠落している言語だ。
基本生コン工場は組合に所属していて、
割り決
といって生コンの仕事は組合から降ってくる。
営業して自分たち商品の良さを説明する必要がない。
逆に営業したりすると組合で叱られる。
ペナルティを課されたりする。
生コンデビューしたてのころは、
「営業は悪だ」
くらいに刷り込まれたりなどしていた。
この経験が僕の営業マンとしてのスタートを切らせたのだろう。
僕は天邪鬼のようだ。
今はやっていないけれど飛び込み営業をしまくっていた時期がある。
買ってくれそうなところ全部
である。
その一つが東京電力だった。
3.11以降世間の非難が激しいが、
それ以前より僕は東京電力に営業していた。
※東京電力の図面切り抜き
最近では東京電力だけではなく、
中国電力や九州電力といった電力会社からも引き合いをいただく。
いつの間にか営業をしなくとも引き合いが寄せられる。
営業という仕事で最も重要な要素は、
時間
かもしれない。
最近感じることである。
1回2回お会いしただけではなかなか成果につながらない。
蓄積というか共に過ごした時間というか。
今後東京電力や役所など発注機関には一切営業に行かない。
これは慢心ではない。
冒頭にも書いたようにペルソナの意味を理解したからだ。
僕たちの顧客は全国にいる小規模建設事業者としている。
ペルソナ=小規模建設事業者
だからそこに価値を伝える(営業する)以外には一切わき目をふらない。
大手道路会社や発注機関などに営業することを一切絶つ。
そして、結果的には、今回のように、
東京電力の案件の問い合わせをもらうようになるのだ。
ペルソナの顧客満足をとことん増大させる。
それ以外のことは一切考えない。
今年一年そんな闘い方をした結果、
結果的に役所案件や大型案件の引き合いをいただくようになった。
モノの本にも書いてあることだが、
ペルソナを徹底的に満足させようとする行為は結果的にペルソナ以外の集客をもたらす
それを文字通り実感した1年だった。
今後東京電力関連の案件は目白押しとなっている。
本件も1月16日施工予定となっている。
来年は鉄塔だけでかなりの数を受注している。
それはそれとして、
小規模建設事業者の顧客満足を高めることだけに集中して、
来年はさらにわき目もふらず仕事をしていきたいと思う。