2018/02/09
「失敗はきちんと受け入れてそれを改善に向ける」

デメリットとかクレームを正直に紹介する。
これって、結構精神的に負担。
「最高ですよ!僕たちの材料は完璧です!」
本当はそんな風に胸を張って伝えたい。
けれど、生コンは半製品。
まだ、完成していない姿で、部品として建設現場に運ばれる。
それが、生コン。
だから、多くの変数に囲まれ、
いつも完璧にというわけにはいかない。
それは、透水性コンクリート「ドライテック」においても同じこと。
湿度の高い時もあれば、
乾燥し寒風吹きすさぶ時もある。
様々な環境条件のもと、
材料だって天然のものを使っているし、
前日雨が降っていた、晴れていた、温度が高い、etc
多くの変数で材料そのものも変化する。
施工も変化する。
生身の人間がチームを編成して半製品を完成品にする。
前の日奥さんとものすごい喧嘩をしてしまった。
前日飲みすぎて大変な二日酔いだ。
おなかが痛い。
様々な事情を抱えた生身の人たちが一つのゴールを目指す。
そんな状態で創り出される透水性コンクリート。
いつも完璧であるはずがない。
今日はそんな事例の紹介だ。
※先日大分で施工された鉄塔舗装(大分綜合建設九鬼さん)
※赤く囲まれている部分が指摘箇所
当初、初期凍害(打設直後に表面が凍結する)が疑われ現場に足を運んで確認をしたところ、問題となった箇所は一部だった。様々な理由が考えられるが、一部だけということから何らかの理由により一部にだけ集中して水滴が施工後に落下しセメントペーストを洗い流したと考えられる。
※事例提供小豆島生コン安達さん
事前に説明はしてあったものの、プレートの掛け過ぎが原因で表面骨材の飛散が発生してしまった。補修予定
ほんとはこんなこと紹介したくない。
僕たちの製品は完璧です。
そんな風に胸を張って伝えたい。
けれど、そんな風にして隠ぺいし続けていても、
製品は成長しない。
失敗はきちんと受け入れてそれを改善に向ける。
そんな姿勢が製品の成長を促す。
隠さない。
そんな姿勢で普及に携わっていきたいと思います。
生コンでいいこと。