2018/04/05
「デメリットをきちんと説明する|水勾配のいらない土間コン」

住宅の屋根下(犬走り)など建築外構工事における狭い場合のコンクリート施工では水勾配の設置方法が問題となる。透水性コンクリートのメリットばかりじゃなく、さまざまな側面から商品を選びたい。
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/
【実績】HPを見てDRT問い合わせ。群馬県。現場はいろいろあり、群馬県内や埼玉北部。勾配がとれない顧客の自宅があって、ネットで調べたら生コンポータルを見つけた。
デメリット→見た目・土間コンクリートよりも少し高くなる
メリット→水勾配が必要ない・施工が早い・クレームになりづらい・クラックが見えにくい・目地が少なくて済む・メッシュ不要
群馬県の手広くエクステリア・外構を展開されている企業の方からご連絡があった。
以前より水勾配のいらない土間コンに関心があり、
実際にご連絡を頂戴することになった。
今後自社案件の多くに提案を予定しているということで、
常連さんになっていただけそうな問い合わせ。
そんな真剣なお客様のご意見を今回はご紹介したい。
販売する僕たちは「いいこと」ばかりを強調する。
それは、ごめんなさい、しかたないことです。
だって、いいことと信じてないひとから買いたくないでしょ?
でも、実際は「いいことではないこと」と思われている部分もある。
あばたもエクボ
なんてことわざもあるけれど、
ある人にとってはいいことでも、
別のある人にとってはいいことではない。
だから、お客様からのお声は真摯に耳を傾けて、
謙虚に受けとめる。
これ、結構難しいことだけれど、大切なこと。
サプライヤーとして、
デメリット
を前面に出すことはできるだけ避けたい。
けど、今回はあえてそうしたいと思う。
◆デメリット→見た目・土間コンクリートよりも少し高くなる
◆メリット→水勾配が必要ない・施工が早い・クレームになりづらい・クラックが見えにくい・目地が少なくて済む・メッシュ不要
・見た目
・少し高くなる
実際にお客様はそのように感じていらっしゃる。
これは真摯に受け止めなければならないだろう。
実際に材料は通常の生コンよりもお高い。
その分、
「メッシュいりません、施工時間が飛躍的に短くなるから作業手間が圧縮できます、周辺排水設備の軽減ができますetc」
補ういいことを僕たちは一所懸命お伝えする。
けど、お客様の判断は場合によっては、
「少し高くなる」
ということもあるのだからこれは事実。
見た目もそう。
「透水性コンクリート」
と名乗るためには表面が水を通す構造になっていなければならない。
だから、砂利(粗骨材)だけで構成されているペーストのない土間コン表面になる。
「だって、仕方ないじゃないですか、水通すためには」
「洗い出しっぽくていいでしょ?」
みたいにこれもその部分を補おうとするコメントをお伝えする。
けど、「見た目が嫌い」と言われたら、
それはデメリットでしかない。
何事にもデメリットというのは必ずある。
デメリットをきちんと説明する。
こういった態度が供給者としての誠実さにつながるのではないか。
なによりもこちらのお客様はこれから標準的に僕たちの水勾配のいらない土間コンを指定してくださるというのだから!!
デメリットをきちんと説明する。
その上で、メリットと比較検証していただいて、
きちんと採用していただく。
こうすればあとあと
「こう思ってた」
「こんなはずじゃなかった」
みたいな無用なトラブルを避けることができる。
デメリットを前面に出す。
すごく怖いことだけど、
もしかしたらこれはじつは近道なのかもしれない。
生コンでいいこと。
いつも勉強になります。
宮本充也