長岡生コンクリート
オコシコンは高い透水性を持ちながら表面強度・曲げ強度に優れたポーラス構造の高強度コンクリート

2018/05/09

「なんでアスファルトにならなかったの?|土間コン」

「なんでアスファルトにならなかったの?|土間コン」

住宅駐車場の舗装といえば「土間コン」考えずになぜかコンクリート舗装。でも、舗装といえばアスファルトもあるよね?なんでアスファルトにならなかったの?



舗装の95%はアスファルト。

年度末渋滞にはまってイライラしたことがあるはず。

それら大半はいたんだアスファルトを撤去して、

新しいアスファルト舗装を施工するために起きているもの。

いろんな理由があるけれど、

諸外国に比して日本の舗装は「アスファルト」と相場が決まっている。

これが現実。

ただ、ちょっとおかしいことがある。

「あれ?そういえば住宅駐車場はほぼ全てコンクリートじゃん」



アスファルトの方が単価がやすい

積算資料や建設物価という専門雑誌がある。

それぞれの地域で生コンやアスファルトがどのくらいの価格で流通しているか。

そんなことがわかる調査会社の出版物。

見て貰えばわかるように、

およその地域で生コンよりもアスファルトのほうが断然安い。

単価ももちろんなのだけど、

施工厚さもコンクリートに比べて薄く済む。

だから土間コン(コンクリート舗装)に比べて1m2あたりの材料単価は安くなる。

なのになんでコンクリート舗装ばかりになってるの?

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※住友林業の開発した材料の共同実験の模様
(透水性コンクリートなどさまざまな土間コンクリートの共同実験が開催されていた)



非常な素朴な疑問を住宅メーカー大手住友林業の技術者の方に尋ねてみた。

「50m2以下(住宅外構)の規模の場合アスファルトは工事費用(ローラーなどの道具の持ち込み)がかさみ結果的に土間コンの方が材料は安くてもトータルコスト出やすくなる」
(※一部地域を除く)

目から鱗の答えだった。

※さらにこんなことにまでご協力くださいましてまことにありがとうございました。



特に建設周辺の場合「単価」とか「価格」には、

・材料単価

・材工価格

という2種類がある。

材料単価は読んで字のごとく「材料の単価」なのだけど、

材工価格というのは、

材料と工事を合わせて見積もられた単価(m2あたりなど)を指す。

つまり、材料単価が安いからそれに飛びつく、というのは成り立たない。

結果的に(トータルで)高いか安いか、

モノの値段には色々な切り取り方があるけれど、

イニシャルコストとかランニングコストとか、

ライフサイクルコストとか。

水は高いところから低いところに流れるごとく、

いつのまにか住宅外構の舗装はアスファルトではなくコンクリートになった。

その原因にはとても面白い理由があった。



そして、

土間コン(コンクリート舗装)

それに変わる新しい工法が今普及し始めている。

https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/

材料単価が生コンよりも高い(2倍以上も)というのに、

一度理解された業者さんは次から普通に購入していただけるようになる。

この理由にも、

・材工価格

の理屈が背景となっている。



物の値段とその普及。

生コンとアスファルト。

いろんな製品が世の中に溢れているけれど、

「どうしてそうなったのか?」

という視点は普及活動において多くの示唆を与えてくれる。



宮本充也

宮本 充也

主な著者
宮本充也

1級(舗装・造園・建築・土木)施工管理技士/コンクリート主任技士・診断士/砂利採取業務主任者/採石業務管理者

危険物取扱責任者(乙4)/毒物劇物取扱責任者/日本農業検定(1級)/エクステリアプランナー(2級)/運転免許証(大型・中型)

勉強中の資格:宅建士

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