2018/05/18
「少量だとアスファルトはダメだね|透水性コンクリート」

舗装を検討する際に一般にアスファルト(混合物)とコンクリートが知られている。中でも、透水性を有する舗装の採用は昨今急速に広がりを見せる。粒度を調整した開粒度アスファルト工法と透水性コンクリート工事。一体どちらが安いの?
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/
※高知県の川村生コンさんでの試験練り
四国地域で放映された透水性コンクリート「ドライテック 」を見て問い合わせがありこの度施工が決まる。指導立会いは小豆島生コンの安達工場長
いよいよ加速度を増している透水性コンクリートの普及。
生コンポータルでも頻繁に施工実績を更新している。
「対抗製品てないの?」
つまり、舗装を検討するにあたり、
経済性やその他さまざまな性能を比較する工法を指す。
あります。
開粒度アスファルト舗装
といわれる、透水性のあるアスファルト舗装のことだ。
アスファルト<コンクリート
値段を考えると一般的に上記が当てはまる。
コンクリートはアスファルトに比べて高いのだ
という常識。
事実、材料単価で見た場合アスファルトのほうがほとんど全ての地域で高額となっている(建設物価、積算資料など)
でも、
実際工事として見積もられる場合、
アスファルト>コンクリート
となるケースが多い。
事実、昨日施工させていただいた現場(https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_392.html)でも、
「少量だとアスファルトはだめだね」
と当初アスファルト舗装の採用を検討していたのだが、
高すぎる
という理由で色々探して見たところ、
当生コンポータルを見つけ出したという。
大規模面積では別としても、
少量の住宅や建築外構程度であれば、
透水性コンクリートにぶがある
ということができる。
イニシャルコストだけじゃない。
LCC(ライフサイクルコスト)の観点からも、
コンクリート舗装の方が優れている
ということは一般に知られている。
白舗装(アスファルトは黒舗装)
と言ったりする。
アスファルトは石油製品だからたわむし耐久性に劣る。
一方、コンクリートは石材とかガラスの仲間だから、
普遍性を持つ。
だから、年数が経てば経つほどコンクリート舗装に有利となる。
※透水性コンクリート品質管理の様子。容器にダレたペーストの量を目視で確認する
たしかに透水性アスファルトのほうが身近に検討できるだろう。
それは過去努力をしてきた道路会社とアスファルトプラントの成果だ。
生コンプラントは最近まで透水性コンクリートに対して否定的な姿勢だった。
ただ、このところの様子は違ってきている。
GNN(元気な生コンネットワーク)といって、
技術に前向きで元気な生コン工場の全国アライアンスが、
この透水性コンクリートの普及を強く支えている。
身近に透水性コンクリートが検討できる時代になったことを指す。
「少量じゃアスファルトはだめだね」
道路会社と違って僕たち生コンは比較的小規模。
中小企業。
だから、きめの細かい対応だってできる。
住宅の脇にある駐車場が「アスファルトでなくて土間コン」になったのも、
そうした理由があげられる。
ここから生コンの逆襲は始まる。
「透水性といったら生コンだよね」
そんな日本に変えていく。
中小企業が変えていく。
大手企業の下請けだけをやらされているんじゃなくて、
僕たちは僕たちの力で新しい価値を日本の市場に問う。
中小企業が一番だって信じられる仕事をしたい。
そんな思いで仕事をしています。
今回は透水性コンクリートとアスファルトの比較についてのお話でした。
宮本充也