2018/06/08
「エクステリアの歴史を見つめ続けてきた|週刊エクステリア」

伝統あるエクステリア専門誌(https://www.exterior.co.jp/)の協賛を得た透水性コンクリート。1兆円産業エクステリア・外構の中で「部屋の中の象」のようにタブー視されてきた土間コンクリート。事実どのエクステリア製品カタログにも「土間コン」の記述はない。
【土間コン打設「しかたない」と思ってない?】
週刊エクステリアが協賛する新しい土間コンの常識
・生コン工場、左官業者、ポンプ業者、それぞれの予定の調整に難儀する
・やっと打てると思ったら当日土砂降り
・狭い場所は特に「水勾配」に苦労する
・水引きが収まってから仕上げを2〜3度。朝から1日仕事
・事前のワイヤーメッシュの敷設や施工中の足元の不便
・色むらやひび割れでお施主さんからクレーム。中にはやり直しなんてことも
「生コンでいいこと」
生コンポータルはそんな悩みを全て解消します。
(※掲載広告原案)
浮いた存在としての生コン
お洒落な製品が埋め尽くすエクステリア製品カタログ。
流通コストや工事費用を含めれば、
1兆円産業
と言われるエクステリア・外構。
産業としての流動性はきわめて高く、
栄枯盛衰もこの50年の中で何度も繰り返されてきた。
数多くのイノベーションがもたらされ、
住宅周囲の景観はその度に変化してきた。
その中で唯一変化を拒む存在がある。
土間コンクリート(駐車場・犬走り・アプローチ)がそれだ。
変化が激しいエクステリア・外構で、
どうして土間コンだけが特別扱いされてきたのか。
それは流通の違いに理由がある。
※グーグル画像検索「土間コン」から引用
エクステリア環境の中で生コンだけ別の流通
庭を眺めていて見られる製品のほとんどは、
エクステリア卸
と呼ばれる業態の流通を通って現場に届くもの。
カーポートやフェンスやらブロックやらウッドデッキetc
その中で唯一、
土間コンクリート(生コン)
はそれら流通を通らない。
エクステリア工事専門店は地元の生コン工場からそれを購入している。
生コンはいうまでもなく地場産業。
それはJIS A 5308という規格に少なからず影響を受けていて、
1時間半以内に荷下ろし
という鉄のルールにより商圏はローカルに限定される。
だから、静岡で生コンを購入するときに北海道の生コン流通の影響を一切受けない。
地元に完全に左右される製品であるということが知れる。
この流通はいかに大手のエクステリア卸があったとしても、
完全に影響を受けない独立され守られた流通となっている。
顧客目線で考えれば「面倒くさい製品」ということができる。
透水性コンクリートをきっかけにエクステリアの流通に乗れないだろうか?
面倒くさい生コン。
地域によっていちいち商習慣の異なる生コン。
だから、エクステリア卸から相手にされない生コン。
生コンポータルで主張してきたように、
全国の供給体制が整い数多くの施工実績が充実してきた新時代の土間コン。
・夕方から30分で仕事が終わってしまう(1日仕事にならない)。だから、雨の予報の日でもほんの晴れ間で施工できる。生コン工場や左官業者の都合に翻弄されない。
・いつも悩む水勾配のことを考えなくても済むのは透水性コンクリートという性質のおかげ。だから、ワイヤーメッシュも敷かなくて大丈夫
・ようやく仕上がった施工面の色むらやひび割れでお施主さんとの間で揉めるなんてことがない。それは、表面がポーラス(粗面)なため、ペーストがないから色むらもないし、ひび割れが目立たない
GNN元気な生コンネットワーク:https://genki-namakon.net/
生コン工場の全国アライアンスが基礎となって今火のように普及が進んでいる。
※グーグル画像検索から引用(透水性コンクリート「ドライテック 」
「知られていないだけ」
伝統あるエクステリア専門誌「週刊エクステリア」に協賛をいただくことになった。
この価値は近い将来エクステリア産業と生コン産業の「あいのこ」として位置付けられ、
両産業の融合をもたらすのではないかと期待されている。
生コンでいいこと。
宮本充也
※エクステリア産業の歴史を見つめ続けてきた専門誌「週刊エクステリア」