2018/06/26
「生コンパーソンとの出会いが喜び|生コンでいいことセミナー」

主要6都市と本拠地伊豆以外では不定期開催となる「生コンでいいことセミナー」の本当の価値は伝えることではなくて交わること。全国の生コン実務者とその土地の需要家が新しい文脈で「つながる」。生コンでいいこと
生コンパーソンとの出会いが喜び
建設に携わる人は縦型の産業構造の中で細分化され箱に収まっている。
同じ地域で仮に建設に携わっていたとしても、
目的が同じというわけではない。
発注者を頂点に据えて、
元請け、複層化した流通、2次請け3次請け・・・、
個が縦型の仕組みの中で嫌という程細分化され、
サプライチェーンのつながりの中で相互理解は薄れ、
限られた富を奪い合う敵同士になっていく。
人口が半減していく過程で建設産業は「実りある」というよりは、
どちらかというとギクシャクした産業になってしまった。
これは僕が生コンに入職してから以降ずっと感じていることだ。
ものづくりのパートナー同士という感じはしない。
できるだけ「高く」
できるだけ「安く」
双方はそのことしか考えていないかのようにも見える。
生コンなんかどこで買っても一緒。
だから、できるだけ「安く」
生コンポータルは「生コンでいいこと」を標榜している。
その思いに共感してくれる人を探し求めて、
全国主要6都市+4地域で毎月「生コンでいいこと」セミナーを開催している。
※今回は島根県松江市で開催。このロゴは白石建設武南さんの手による
※電光掲示板とかに表示されるとなんかそれっぽく見える
※ご当地で透水性コンクリートの普及に勤しむ「顧問」こと森山氏。お墓に採用された透水性コンクリートに関して熱弁をふるう
※おなじみ「生こんにちは」は47都道府県制覇しました
本気でやりたいこと、夢
僕には本気でやりたいことがある。
いつしかギクシャクしてしまった建設というフィールドの中での関係性。
それは、「縦」や「とる、とられる」という枠組みに問題があると思っている。
建設産業に水平の脈が生まれたら。
僕はこの仕事に人生を捧げるつもりだ。
建設従事者なら絶対に利用する「生コン」という材料。
水の次に流通すると言われるインフラ基礎資材。
その流通もやはり、「縦」
最終消費者(一般人)に届くまでに何層ものフィルタが存在する。
いつしか産業も内向きになってしまって一般社会に情報発信することは絶えてない。
「生コン?セメント?モルタル?何が違うの?」
そんな、生コンを含む建設産業の流通に「水平」という脈を作る。
「ありがとう」
と心からお互いを讃えることができる仕事を作る。
これまでヒエラルキーの弱者に位置して「搾取される」ばかりだった中小企業が、
自らの主体性を発揮して自ら価値を想像する建設業。
建設業だけじゃないかもしれない。
世の中全般に言えること。
99%以上と言われる中小企業や個人事業主。
こうした小さな「個」が縦型の底辺に埋もれるのではなく、
水平の産業構造の中で個性(価値)を発揮する。
そんな産業構造。
生コンでいいことセミナーを通して、
その土地土地の多くの情熱に触れることができる。
埋もれていただけで実はすごい情熱を持っている個との交流。
それは少しずつ今までになかった水平な流通脈を形成し始めている。
今日も、鹿児島へと続く。
生コンでいいこと。
宮本充也