2016/06/12
「佐藤渡辺社のパーミアコンとか」競争って本当にあるの?
僕の洗脳はだんだんとけてきているように感じる。
「ビジネスは競争だ」
余りに当たり前に言われているこのこと。
たしかに、ビジネスにまつわる言葉は争いや殺し合い、いくさを想起させるものが多い。
・経営に関する○○戦略
・競争原理
・ロジスティック(の語源は兵站)
etc
昨日と今日もそうだが、GNN元気な生コンネットワークを通し、
・多くの同業者が面白おかしく共同開発していたりだとか、
・ライバルメーカーであるNIKKOやKYCが隣同士で展示していたり、
を見るにつけ、
競争→競い争う
という言葉がどうもしっくり来なくなっている。
営業マンのはしくれとして、失注したことはもちろんある。
そりゃあ、自分の商品じゃなくて他社製品をお客様が選ぶってのは、
「すごくめちゃくちゃ悔しい」
が、
「殺したいほど憎い」
と思ったことは一度もない。
きれいごとを言うわけじゃないし、確かにめっちゃ悔しくて悪口とか言ったこともありますが、
社会全体という目線から言えば、
「同業他社」
というのは、「更にいいものを世に送り出す」意味ではパートナーということができ、
「共生関係」
が成立しているのだと思う。
そもそも、100年後はみんなこの世にいないわけだし、
つまらない悪口は何の意味もなさず、競合同士が競い合うことで生まれた付加価値は、
「永遠に社会に残る」
そのように最近考えることが多い。
他者の優れた部分が評価されてそちらにお客様の目が行く。
だからといって、自分の価値が0になるわけではない。
その足りない部分を自らの強みから創造すれば、更にいいものとなり、
こちらにお客様の目線を引き寄せることができるのだ。
11年前、透水性コンクリート事業を始めたころは、「競争」というパラダイムに支配されていた。
いかに自分の製品(ドライテック)が素晴らしくて、他社にないものを持っているか、
それだけを一所懸命説明していたことが懐かしい。
まるで、「世界はドライテックのためにあります」くらいの営業トークだ。
こんな若者の青春営業トークに付き合わせてしまった皆さま、
この場をお借りしてお詫び申し上げます。
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透水性コンクリートの大先輩、佐藤渡辺社のパーミアコンをはじめ、
・NJP(ガイアートT.K)
・ドレーンミックスC(前田道路)
・TNベース
・カラーサンド
etc
調べれば数多くの透水性コンクリート舗装が見つかり、
それぞれにはそれぞれの固有の価値があるはず。
生まれてきた人一人ひとりに固有の価値や氏名があるのと同じで、
これら製品を創りだしたのも、実は人の努力。
つまらない意地を張り、他社製品の悪いところばかりに着目して必死に自社製品を売り込む。
僕だったら、そんな人から製品を買おうとは思わない。
IT革命もそうだが、これからは本当の価値が情報としてすぐに伝播する時代となる。
そんな中で100年後消えてしまうようなくだらない悪口など言ってるんじゃなくて、
自分が努力して生み出せる価値について、
もっともっと時間と労力を割いていきたいと思っている。
宮本充也






