2018/07/21
「絶対変だよ! 土間コンのサンプル|透水性コンクリート」

「サンプルください」これが口癖になってしまっている。建築材料の常で提供が当たり前になっている「サンプル」という存在。壁材などの意匠系製品ならまだしも「土間コン」のサンプルってある?後を絶たないサンプル要求に執拗に説明を繰り返す生コンポータル
https://www.nr-mix.co.jp/dry_tech/blog/post_271.html
冷静になって想像してみて「土間コンのサンプル」
僕たちが15年来取り組んでいる「透水性コンクリート 」
何か特別なもの
ではなく、
これが将来の土間コンの常識になる。
そう信じて関係者は普及に取り組んでいる。
樹脂舗装とか真砂土ととか、
見た目で勝負する「色物」としての地位を築こうとしているのではない。
あくまで、
「住宅の脇の駐車場の土間コンといえばこれ」
という「あたりまえ」を狙いに行っている。
現状のあたりまえはご存知「土間コン」(※Google画像検索から引用)
さあ、冷静になって考えていただきたい。
顧客(施主)にガレージの提案をする際に、
「う〜ん、土間コンかあ。ちょっとサンプルおくっといてよ」
言ったことある?
仮に「土間コンのサンプル」をごり押しして調達したとする。
コンクリートの板
これでなにかお施主さんに伝えられるだろうか?
重いからあまり大きなものにはなり得ない。
だからせいぜい5cm四方で厚みも1cm程度の角コンクリート 。
「はい、土間コンのサンプルです」
「知ってるわ!」
となってしまうだろうし、
その四角コンクリートが顧客に伝えるものはなんだろう?
「あぁ、コンクリートですね」
くらいの所感程度ではないだろうか?
それと同じことが透水性コンクリートには言える。
20mm骨材が雷おこしのように点で接着している物体が伝えること
事実これまでゴリ押しされて不承不承提出した透水性コンクリート のサンプルが顧客に好印象を与えたことは、
1度もない
好印象どころか、「は?なにこれ?ゴミ?」くらいの印象しか与えてこなかった。
それもそうだ。
あまり大きく作れない(コンクリートなので重くなってしまう)性質のものなのでサンプルは小さくなる(5cm四方)。
20mm骨材が大半
※https://aoyama-since1947.co.jp/gravel/から引用
それも、2〜3粒の20mm骨材が雷おこしのように点接着しているそれ。
その物体を提出して、
「素敵♪」
なんてなりようがないことは想像に難くない。
これまでその「ゴミ」とまで言われるサンプルを顧客のゴリ押しによって提出して幸福になったことはただの1度もない。
怠慢ではないのだ。
プロとして不幸が目に見えているから拒否しているのだ。
生コンポータルはサンプル提供には一切応じない。
それは、顧客のためでもあるのだ。
それでもどうしてもサンプル(またはそれに変わるもの)が必要という方には
※施工現場地図。ご希望の方は正確な住所をお伝えしますのでどうかご連絡ください
お手数ですが実際の現場に足を運んでご自身の目と手で感じてきてください。
としか言いようがない。
そもそも透水性コンクリート。
5cmとかの至近距離でまじまじと見るもんじゃないよね?
「土間コンの上は基本匍匐(ほふく)前進ですよね!」
みたいな軍隊に身を寄せる傭兵に透水性コンクリートを売ったことはかつて一度もない。
しかしサンプルが強いる目線は5cmという至近距離なのだ。
通常歩いて眺める土間コンな訳だから大人の目でも150cm〜170cmくらい離れて見るもの。
だから、土間コンのサンプルってやっぱ変ってわかるでしょ?
※または施工見学会を毎月10回以上開催しているのでそちらをお訪ねください。
これからもきっと後を絶たない「サンプル頂戴」
引き続き生コンポータルでは「サンプル拒否」を果敢に続けることだろう。
それがお客様にとって幸せになることを知っているから。
どうか、ご理解ください。
生コンポータルでは透水性コンクリートのサンプル提供を行っておりません。
生コンでいいこと。
宮本充也