2018/09/27
「以上、生ビール飲みに行こう! どうしてそんなに早いの?|透水性コンクリート」

透水性コンクリートの本当の「売り」は水を透すことではない。そんな風に聞くと意外かもしれないが、これはお施主さんには関係のないお話。日頃土間コンを施工している人たちにとっては垂涎の的。そんな透水性コンクリートの意外な側面「迅速施工」の理由に迫る。
以上、生ビールを飲みに行こう!
※施工工程全ての映像
30m2(駐車場1台分)程度の施工。
通常の土間コンであれば、3〜4人で構成される1班で1日がかりの施工。
これが、土間コン周辺の常識。
今後は「たった30分」で施工が終わる。
それが、透水性コンクリート「ドライテック 」の強みであり最大のセールスポイント。
透水性能
はもちろん、水勾配(傾斜)のないフラットな舗装を作れる意味では有益だけど、
それはどちらかというとお施主さんにとってのメリット。
透水性コンクリートの最大のメリットはお施主さんではなく業者さん(工事店)にある!
※敷設(ふせつ)、レーキによる平坦性の確保までは通常の土間コンとなんらかわらない。一点、ワイヤーメッシュ不要に関して言えば前工程がカットされ、施工中も足元が安定するため作業が捗る
※材料の敷設の最中に異変。なんと、敷設作業中にプレートで仕上げを始めている(写真奥)。
※プレートで丁寧に転圧をかける。これが「仕上げ」となる。
通常の土間コンの場合、敷設と平坦性確保の後、「ブリーディング(浮き水)」が消滅するまで2〜3時間て街が発生する。さらに、そこから左官鏝による仕上げ作業が3回繰り返される。
「以上、生ビールを飲みに行こう!」
※15分ほどで施工が完了した透水性コンクリートを囲み見学者の業者さんたちが意見交換(山形県山形市みつわにて)
1日1班は違う工種り作業できる。
たとえば、1班で植栽やブロック積み、路盤工、塗装など土間コン以外のさまざまな作業に1日を割くとする。
夕方になりそれぞれの工事の目鼻がついてきた3時半とか4時頃に生コン車が届く。
仕事を終えた職人さんたちが集まってきて一斉に30分で土間コンを打ち終わってしまう。
4時半、現場には誰もいない。
みんなで生ビールを飲みに行くでもいいし、
若い独身の人はデートでもゲーセンでも十分時間が取れる。
家に帰ってお孫さんの面倒を見ることだって可能。
それが、透水性コンクリートの最大の強みだってことはあまり知られていない。
通常の土間コンの場合作業は1日仕事だ。
土間コンの場合そうはいかない。
朝1に生コン車到着。
敷設作業が終わって3時間の水引き(手待ち)が発生する。
冬場はなかなかこの水引きが完了してくれない。
寒い中イライラが募る。
さあ、仕上げ作業ともなれば日が暮れる。
全てが終わるのは深夜なんてこともざらにある。
これから迎える冬場は特に土間コンは職人さんたちを苦しめる。
生ビールはおろか家に帰っても寝るだけ。
次の日に備えるだけの夜。
そんな無味乾燥な仕事ってこれからの時代ありだろうか?
見学にいらしていた拡左官工業の天野社長がおっしゃっていた。
「これから労働力の確保が建設業の急務となって行く。そんな時代に従来の土間コンは若者や女性などのこれから期待される労働力を集められないだろう。まさに透水性コンクリートは現代の働き方にマッチする土間コン」
働き方改革の具体的な形として透水性コンクリートはこれからさらに普及を拡大して行くことになる。
仕事なんかさっさと終わらせちゃって生ビール飲みに行こう。
以上、生コンでいいことってのは「早く終わる」ってのも含まれています。
生コンでいいこと。
宮本充也